始まりときっかけ 昔、友達の試合を見に行った時、近くにいたそろいのジャージを着た人たちが言った あんなのただのガキのお遊びじゃん いま思えば性格のひねくれた人が放ったなんでもない言葉だったんだろうけど。 後でその人たちは地元の高校のバレー部に所属している人だと知り、幼かった俺は純粋に思った それじゃあ高校のバレーボールはどれだけ凄いのかと 親に聞いて見ると、俺の唐突な質問に困ったみたいだけど言葉を探しながらもちゃんと答えてくれた なんていうんだろ…こう、がむしゃらっていうか、全身でぶつかっていけるっていうか…そういうのって高校生までくらいだよなぁ…まあ青春ってやつ?凄いっていうか、いいよな、そういうの。父さんもあの頃に戻りたいよ 試合を終えて帰ってきた友達も一緒になってその言葉を聞いていた きっかけは、数年後その友達がふと零した言葉だった 高校に部活あるんでしょ?やってみたら?セーシュン、ってやつ …え? そんで練習試合とかしよーよ え、そっちの高校って強豪じゃないの…?てか勝手にそんなこと無理だろ他県だし 監督にいえばなんとかなるんじゃない?他県って言ってもすぐ隣だしさ。 それに最近の高校バレーはレベル高いらしいし?強い人見放題!もちろんこの俺もね☆ 自分で言うなよ うへぺろ☆ うぜぇ… 柊ちゃんひどっ! ちゃん付けすんな! まぁまぁとりあえず、せっかく人生に1度の高校生なんだからさ、やって みるだけやってみてもいいんじゃない? んー… なに!?柊高校の部活はいんの!? いやまだ考えてる段階だけど… 柊がはいるんなら俺らもはいる!!な?京平! まぁ2人が入るなら…2人だけだとちょっと心配だしね あぁん!?どーゆー意味だ京平!? そのままの意味だよ、はい落ち着いてどーどー 俺は動物か!! ま、そうだね柊が入るっていうなら俺らも入るよ。いま豺賀のバレー部って廃部寸前って聞いたし、好きにやってみれば? スルー!?ってか廃部寸前ってマジかよ… え!?柊さん部活入っちゃうんですか!?え、じゃあもうクラブ来ないですか!? んー…時々は顔出したいけど部活にはいるならあんまり来れなくなるかもなぁ… そんなぁ…柊さん!!あと1年待っててくださいね、俺すぐいくんで! は?お前も来んのかよ… うるさい俺は柊さんに言ってんの! はいはい2人とも喧嘩なら外でやろうか? …そっか、3人が来てくれるんなら心強い、かな…強い人達とも、戦ってみたい、かも …それじゃ、いっちょやってみるか ここから俺の、俺達の"セーシュン"が始まる。 [*前へ][次へ#] |