そんなにいらない2


俺はもうどうにでもなれとロイのペニスに手を添える。
そして、上下に扱きながら口から抜き差しを繰り返した。
それにますますソレは大きくなっていって、俺はのどが詰まりそうになる。
しかし、そんなのお構いなしにロイは俺の頭を掴むとゆるゆると揺すりだした。
苦しくてたまらない。

「ハァ、エド…気持ちいいよ…」
「お前だけ良い思いとはどうも気に食わんな」

黙れ、自分自身に嫉妬するな。
俺はぎろりと両方のロイを睨みあげてやった。
二人はそんな俺に顔を見合わせて何か瞳同士で語り合っている。
まて、アイコンタクトで意思疎通を図るな!
そうこうしているうちに二人は何か思いついたのかにやりと笑いあう。
嫌な予感しかしなくて、俺は不安げに視線を泳がせた。

「さて、君も気持ちよくしてやろうじゃないか」

俺の後ろを弄っていた側のロイがそう言って、俺のペニスをきゅっと握りこんでくる。
そのまま上下に扱かれて、俺はロイものを口に含んだまま甘いと息を漏らした。
しかし、どうも物足りない。
いつもならもっと強い力で握られて、激しく擦られているからだ。

「んむぅ、ん!んは!」
「どうした、気持ちよくないのかい?」
「気持ち、イけど…!」

気持ちいいけど物足りない、俺は物欲しげな瞳でロイを見上げた。
すると、俺にペニスを銜えさせていたほうのロイが何かを思いついたかのように「あ、」と声を漏らす。
そして俺に目を向けると、こうのたまったのだ。

「そういえば、私たちの力は半分だったよな」
「ああ、そうか…だからエドも物足りないんだね?」

ほうほう、なるほど。
などと俺が悠長に納得している場合ではない。
ぽかんとしている間に、もう一人のロイの手もペニスに伸びてきて、俺は腰を捩らせた。

「な、何する…!!あ、アアアァ!」
「何をするって、気持ちいいことをするに決まっているじゃないか」

そういって二つの手に扱かれて、俺はいつもの、いや、それ以上の快楽を得ることになっていた。
恐らく、いつもの力で擦られているのだろうが、視覚的にあまりも興奮するその状況に俺の体は勝手に勘違いしていつも以上の快楽を拾い集めてしまっているに違いない。
その事実だけでも恥ずかしくて泣けてくるのに、さらには二人の指が後ろのほうにも延びてきて俺は悲鳴を上げた。

「や、らめぇ!同時は、いやああぁぁぁ!」
「気持ちいい癖して何がいやだ」
「いつも以上に感じているのは分かっているぞ?」

そうやって言葉でも攻められて、俺はもう頭が真っ白だ。
しかも、なんだかチリチリとした痺れまで走ってきて、限界が近い。
開放への階段を少しずつ確実に上っていた俺だったが、いきなりその階段の次の段が姿を消した。
なぜかって?
ロイ達が刺激をやめちまったからだ。

「ど、して…!」
「私たちもそろそろ君の中に入りたくてね」
「最高に気持ちよくしてやるから我慢しなさい」

そういって、俺の前にいたロイ(もう、どっちがどっちだかよく分からない)が俺のアナルに熱く猛った自身をあてがった。
しかも、後ろに居るロイに俺は体を抱きかかえ上げられてしまい、ひっ、と息を飲む。
後ろに居るロイはぴったりとアナルにペニスが吸い付いているのを確認すると、俺の体を下に沈め始めた。
ゆっくりと内部を侵食されている感触にもう達しそうなのだが、根元をぎゅっと戒められているため、ソレは叶わない。





続く



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