お酒のチカラ



僕は正直驚いている。
お酒が入った彼がこんなに乱れるだなんて思っても見なかったから。
目の前には、酔っ払って脱ぎだして、さらには僕のペニスを舐めだした彼が居る。
右手はペニスに添えられ、左手はクチクチと自らの後孔を弄繰り回していて、なんとも卑猥だ。

「あなた、今自分がどんな格好しているか分かってるんですか?」
「うむっ、わかんないぃ…」

僕のものを銜えながら喋られると、正直たまらない。
もう、早く彼を無茶苦茶にしてしまいたいという欲望に駆られるが、今日は僕から手を出さないほうが面白いかも知れないと思って僕は伸ばしかけた手を止めた。
彼はぽたぽたと自らのペニスからあふれ出る先走りをフローリングに垂らしながら、腰を揺らめかす。
少し上目使いで、何かを期待するように見上げてくるが、僕は無視をして彼にさせるがままになっていた。
すると物足りなくなったのか、僕のペニスをちゅぽん、と口から取り出し、横たわった僕の上に乗り上げてきて。
トロンと蕩けたいやらしい瞳で僕を見つめながら、僕のペニスに自らのペニスを擦り合わせてきた。
自ら腰を動かして、ヌルヌルとペニスを押し付けてくる姿に僕は興奮する。

「まるであなたに犯されているような気持ちですよ」
「ば、ばか!」

顔を真っ赤にしてそういっておきながらまったくやめる気配の無い彼は、やめるどころかぎゅうっと僕のペニスを握りしめて。
もう我慢できないとばかりに、可愛らしく首をかしげた。

「古泉ぃ…入れても良い…?」
「ええ、自分で入れてくださいね」

こくんと頷くと、彼は少しだけ腰を浮かせて、僕を受け入れようとアナルにペニスを押し付ける。
期待からか、彼のアナルはヒクヒクとして僕に吸い付いてきて、その感触がたまらない。
彼は少しずつ僕を受け入れようと、ゆっくり腰を落としていく。
しかし、途中で力が抜けてしまったのか足がガクリと崩れ落ち、同時にペニスがズルリと体内に入り込む。
一気に奥までペニスを捩じ込んでしまって、彼は突然の刺激に悲鳴をあげて果てた。

「いやあああぁぁあああ…!!」
「すごい、もうイっちゃたんですか?」
「うぇっ、う、ううぅ…」

もうわけが分からないといった感じだろうか、彼は僕の腹に手を置くと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
イったばかりでの激しい刺激を普段はあまり好んでいない彼が見せる痴態は正直、たまらない。
自分の演じている痴態にさえ気づかずに、彼は快楽を追おうと一生懸命腰を揺すり動かして。
ぎゅうぎゅうと僕を締め付けながら、彼は自分のイイトコロに当たるようにと腰を擦り付ける。
しかし、なかなか当たらないのか泣きながら僕に乞うた。

「ぜ、りつせん擦ってよぉ…!」
「仰せのままに」

おねだりされて断る理由も無かったから、僕は彼の腰を掴むと下から思いっきり突き上げてやった。
すると彼は目を見開き、体を強張らせる。
がんがんとしたから突いてやると、よっぽど気持ちがいいのか、涎を垂らして彼は悦んだ。
気のせいか、口元も若干笑っている気がする。

「気持ち、イイ…!アアアァ、らめぇ、らめぇ!!」
「すごい顔ですね、そんなにセックス好きですか」
「好き、好きぃ…!もっとして、もっとぉ…!」

がくがくと揺さぶられながら彼は叫んだ。
僕はもう、夢のようでくらくらする。
普段はあんなストイックな彼が、こんなになるだなんて。
僕に犯されながら彼は限界が近くなってきたのか、ゆるゆると自らのペニスに手を伸ばした。
それを見つけた僕は、普段の彼が絶対に言ってくれなさそうなせりふを言わせようと口を開く。

「おねだりしないとソコも触っちゃダメです」
「やらぁ!触りたい、おちんちん触りたい…!」
「そんなに触りたいんですか?」
「擦りたい、おち、ちん擦りたい…!」

ぼろぼろと涙を流しながら僕にそう乞う彼の姿は非常に淫猥で。
僕がにっこり笑っていいですよ、と許可を出せば、激しくソコを擦りだす。
擦り始めた途端、中がきゅうっとしまって痙攣し始めた。
本当にもう限界なのだろう、口から溢れる嬌声も甲高くなり、僕は彼を追い上げるべくさらに腰を打ちつける。

「イ、 くうぅうううう!!」
「いいですよ、噴いちゃってください」
「きゃふ、う、あ、ンアアアアアァァア!!」

ぐりゅっと前立腺を抉りあげてやるのと、彼がペニスの先端に爪を突き立てたのが同時だったのか。
彼は折れるのではないかというくらい、体をしならせて精液を吐き出した。
大量の精液が僕の腹の上に撒き散らされる。
すべてを出し切っても、射精の余韻からか、ひくんっと震えて彼はばたりと僕の上に倒れこんだ。

「キョン君…?」

声をかけるが返事は無い。
呆然と焦点の合わない瞳で彼はどこかを見つめている。
どうやらあまりの快感にホワイトアウトしてしまったようだ。
僕はそんな彼を持ち上げると、とりあえず僕自身をアナルから引きずり出した。
栓を失ったソコからは、僕の放った白濁がドロリと溢れる。
そのまま、彼をベッドに横たわらせると次第に目が閉じてきて、彼は眠りについてしまった。
僕はそんな彼の寝顔を見つめながら、ニヤリと笑ってしまう。

きっと彼は今日のことなんか覚えていないだろう。
さて、彼にこのことを話して、彼を真っ赤に染め上げるのも面白い。
知らない振りしてまた飲ませてしまうのも、また一興。

さぁ、どうしようかだなんて考えながら僕は彼の寝顔を見つめた。

嗚呼、今僕は相当人の悪い笑みを浮かべているに違いない。





end



あきゅろす。
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