愛されたいカラダ2
きっとこの少年はセックスの経験は豊富でも、優しく抱かれたことはないのだろう。
ロイはエドワードのペニスをちゅ、と吸い上げながらそう思った。
いつも怯えながら抱かれているのだろうから、ずっと体は強ばったままだ。
いつもどのように抱かれているのか考えただけで心が痛む。
「んっ、ふ…!」
「我慢しなくて良い、力を抜いて…私は酷くなんかしないから」
そう言って額を優しく撫でてやり、こめかみにキスをした。
エドワードはこくり、と頷くとロイの頭にぎゅ、とすがりつく。
ロイはエドワードが感じるように、安心できるように優しく刺激を与えてやった。
すると、元から感じやすい体だったのだろうか、エドワードはすぐに甘い声を上げ始める。
「あっ、あぁ…んぅ…」
「気持ちよくなってきたかい?」
こくこくと首を上下させるエドワードにロイは笑みをもらす。
じゅるじゅると吸い上げてやると甲高い声があがり、先走りがこぼれた。
このまま刺激を続けたらきっとエドワードは達してしまうだろう。
それほどまでに、初めての優しいセックスの緊張と快楽にエドワードは高められていた。
「ど、うしよ…出る…!」
「いいよ、出しなさい」
ぐりぐりと先端を抉られてエドワードはあっさりと果ててしまう。
どろりとした白濁を受け止めた手のひらをお尻に塗りたくってやると、エドワードはお尻を浮かせて恥ずかしげに懇願した。
「お尻も、シテ…」
あまりにも可愛らしいそのおねだりに、ロイは指をぐにっと埋め込んだ。
アナルを満たされた感触にエドワードはぶるり、と体を震わせる。
奥まで埋め込み、激しくかき回してやるとエドワードはロイのシャツにぎゅうっとしがみつき、快楽に耐えている様子だ。
そんな彼がたまらなく可愛らしくて、もっと感じて欲しくて。
にやりと笑うとロイは指を一気に三本ねじ込んだ。
慣れている体はあっさりと指を飲み込んで喜んで吸いつく。
「あぁあ!きもち、い…!」
「感じる?」
「う、ん…!感じる…!」
エドワードはぐりぐりとアナルをいじられながら、涙でかすんだ目でロイを見た。
同時に何かしてあげたい、と下半身に手を伸ばし、ロイのスラックスの前をくつろげ始める。
ロイは驚いたようにそれを見つめるが、止めることはせずにその様子を見守った。
やがてロイのペニスを取りだしたエドワードは大きく口を開け、それを銜え込んだ。
「ふっ、く…!」
小さな口いっぱいに銜えられて、ロイはうめき声を漏らす。
年の離れた少年にこんな卑猥なことをさせている背徳感に興奮を覚えた。
負けじとエドワードの中を刺激してやると我慢できなくなったのか、口からペニスを離すと。
「ロイ、も、欲しい…!」
自ら足を大きく広げ、指でアナルをきゅっと開くようにして誘う。
それがたまらなくロイを興奮させた。
ためらうことなくペニスをあてがうとゆっくりと挿入を始める。
柔らかくほぐれたアナルは美味しそうにロイのペニスを飲み込んだ。
あまりにも淫らなその様子にロイは我慢できない。
腰をつかむと激しく揺さぶり始めた。
「ヒャアァ!?あ、はや、い…!」
うっとりとした目で快楽を貪りながら、エドワードはロイに抱きついた。
カラダいっぱいに温もりが広がって、涙が溢れる。
初めて出会った相手であっても
こんなに優しく抱いてもらったら
「い、く…!も、イっちゃう…!」
「はっ、私もそろそろ…」
ロイの突き上げのスピードが早くなる。
もう限界が見え初めて、エドワードはこの幸せを終わらせたくないと必死にロイに縋り付いた。
しかし、無情にも快楽はエドワードを飲み込んでしまう。
目の前がチカチカしてエドワードはぎゅうっとロイを抱き締めた。
「んくっ、ヒアアァア!」
「…ッ!」
中に飛沫が放たれ、エドワードはカラダが満たされていくのを感じる。
ああ、今日はこの人に会えてよかった。
そんな思いからにっこりとほほえんでエドワードはロイに抱きつく。
もう少ししたらこの幸せな時間も終わりなのだ。
しっかり味わっておかないと損だから。
ぎゅうっと抱きついてくるエドワードを抱き締め返してロイはエドワードと離れたくないと思っている自分に気づく。
離したくない、一緒にいたい。
この子の心の隙間を埋めてやりたい
そんな思いから思っても見なかった言葉が飛び出した。
「私の家にこないかね?」
「え…?」
エドワードは困惑したように視線を泳がせる。
何でそんな誘いをされるのかも分からない。
それでも確かなことが一つ。
それがとても、とても嬉しかった、ということだ。
あの酷い親父のいる家に帰るか。
それともこの優しい男の元へ逃げるか。
迷うはずがない。
エドワードは迷うことなく、男の胸に飛び込んだのだった。
ああ、もうずっと離さないで。
end
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