狂気


ウィンリィがさらわれて、エドワードは精肉工場の前にたどり着いた。
中は冷蔵庫であったため肌寒い。
奥の方でさめざめと泣く女性を見つけ、
「大丈夫ですか?」
と話しかけ目をそらした途端殴られて意識を失った・・・




狂気


電動ノコギリのような音で目が覚める。
右手のオートメイルは外され女性・・・
いや、女装をした男性バリーの手の中にあった。
椅子に縛られ身動きが取れない。
どうにかしようと暴れているとバリーが包丁を片手に近づいてくる。


「やめろ、来るな!!」

怖い・・・

静かな工場に響く叫び声と足音。


カツッカツッカツッ・・・


すっと包丁が振り上げられる・・・

ヤダッ、怖いっっ!

包丁が、振り下ろされるーー



ザシュッ!



ーー何かが切れた、でも痛くない・・・?ーー

涙で濡れた目をそっと開けてみる。


「ひっ・・・!」


思わず声が上がる。
切られていたのはエドワードの躰ではなく衣服で。
はらりと裂けた衣服が膝の上に落ちる。
それと同時にあまり日焼けしていない上半身が露わになって。


「へぇ、綺麗な躰してるじゃないか」


なめるような目線。
まるで女性を見るような。


ソンナメデミナイデーー


乱暴な手つきで躰をなでられる。
でも妙に卑猥で。


ヤダ、サワラナイデ、キモチワルイ!!


凄く気持ち悪いのに。

手がすっと胸の飾りに触れる。


「ひゃぁ・・・やっ」
「おっ、男でも乳首感じるのか?」
「ちっ、違う!んぁ、痛ッ!」

ぎゅうっと強くつねられ、引っ張られる。

「嘘付くんじゃねぇよ、胸いじられて女みたいに感じるんだろ!」
「あっ、ご・・・めんなさ・・・」


ダレカ、タスケテッッッ!

でも助けを呼んでも誰も来てくれるはずもなく。


コワイ、キモチワルイ

でもどうしようもなくて。
嫌なのになぜか感じてしまって。


サイアク・・・


自分の躰が信じられない。
自分を責めて責めて、自分を追いつめて・・・
苦しくて、悔しくて。

ーーー涙が出る。


いつの間にか露わになった下半身にバリーの手が伸びてはっとする。


「あっ、やっ、やめーっ!」


バシンっっ!!


「ーーーあ・・・」

右の、頬が、熱い・・・。

「お前は俺に強姦されているんだぞ?俺に命令するな。」

そういって乱暴に足を開かせ顔を埋めた。

「ひゃああぁぁっ!やだっ、やだああぁぁっ!」

当然聞き入れられることはなくて。
随分の間エドワードのそれに愛撫をしていたがそれに飽きたバリーはエドワードの後孔に手をのばした。

「嫌だっ、やめて、触るな!」

恐怖でがたがたと涙をこぼして拒絶する。

「まぁそう嫌がるなよ。じわじわ気持ちよくしてやるからさ。」

ニヤニヤと笑いながらバリーはどこからか小さな小瓶を取り出してその中に入っていた液体をエドワードの秘所に塗りたくった。
おそらくローションだと思われるそれの滑りを借りて男の太い指が入り込んでくる。

「痛っ・・・やっ・・・気持ち悪・・・!」

内壁を乱暴にこすられなにやら感じたのとのない感覚にエドワードは怯えた。

「やあっ!」

突然エドワードの躰がびくりとはねた。
確かめるように何度もソコをこすられる。

「ひっ、あっ・・・そこッ、やだあぁぁ!!」

明らかに感じているエドワードを見て満足したのかバリーはなにか冷たいモノを後孔に押しつけた。

驚いたエドワードはソレの正体を見て息をのんだ。

「やだっーーー、いやだああぁぁーー!!」
「そういやがるなよ。気持ちよくしてやるって言っただろ?」

バリーは無情にもそう言い放ち無機質なピンク色の球体を挿入した。
十分ならしたソコは容易にローターを飲み込んだ。

「ひうぅぅ・・・」
「お前、素質あるなぁ。あんな短時間でもうはいっちまったぜ?」

絶望的な顔をしたエドワードにバリーは最後の一撃とばかりに耳元でささやいた。


「淫乱」


その一言でエドワードが寸前のところで保ってきた理性と精神は完全に崩壊した。
呆然としたエドワードを見てバリーは嬉しそうにローターとスイッチを入れてダイヤルを強にに設定した。
一番強い振動にエドワードの初めての躰が耐えられるはずもなく。

「きゃうぅぅっ!!」

びくっと躰が跳ね上がる。
耐えられないくらいの快感にエドワードは頭を振った。


イッてしまう・・・!!


そう思った瞬間ある人物と目があった。

「あ・・・」

そう、ウィンリィだ。
泣きながらもがいている。
エドワードを助けたい一心でほどこうとしている鎖はウィンリィの手首をひどく傷付けていて。


どうにかーー、どうにかしなければ。


あと一歩のところで理性を取り戻す。

鎖さえ・・・鎖さえほどければ!!

試行錯誤しているとゆらりとバリーが立ち上がった。
はっとして見上げると不気味な笑みを浮かべたバリーが包丁を振り上げていて。

「男を殺すのは初めてだよ。君みたいなきれいなコを殺せるなんて嬉しいよ。きれいなまま逝かしてあげる。」
「うわあああぁぁぁ!!!」


パアンッ!


「そこまでだ、バリー。殺人未遂および殺人罪で逮捕する。」

良く通る低い声・・・
数人の憲兵がバリーを取り押さえ連れて行く。

「たっ、大佐!!」
「大丈夫・・・じゃないな、鋼の」

誰かが助けに来てくれた安心感で自分の痴態を忘れていたエドワードは息をのんだ。


「ーーっ!やっ、見ないで!!!」

必死に足をとじ合わせ顔をうつむけにし目をぎゅっとつむった。


コンナスガタスキナヒトニミラレタクナイーー





エドワードのあまりにも破廉恥な姿にロイは唖然とした。

“なんなんだこれは”

いつか触れたいと思っていた女性のよりも美しく吸い付くような肌。

いつかなでたいと思っていたさらさらとして美しい髪。

いつか抱きしめたいと思っていた細い腰。

いつか知りたいと思っていた、彼の全てを余すことなく。


しかし。
自分より先を越した奴が居て。
殺してやりたいほどにくく感じる。



工場に残されたのはロイとエドワードだけという状況になった。
少々離れた場所にいたロイはエドワードのそばによって彼を見下した。

「何をされた」

怒気を含んだ声。

「何をされたのかと聞いているのだっ!」

びくっとエドワードの肩が震えた。
と同時に嗚咽が漏れる。

「犯されそうに・・・ひっく・・・なったーー」
「君は、〜〜何を言っているのだ、犯されそうになったのではなく犯されたのだろう!!?」
「それはーーー・・・」
「私の目を見て話せ。」
ふるふると震えながらエドワードはロイを見上げた。
涙に濡れた瞳がロイを見上げる。
顔を上げたことによってエドワードの躰が見えるようになった。

「ーーーー!!!」

ふと見ると太股から覗く毒々しい色をしたピンク色のコード。


ロイはひざまずくと勢いよくエドワードの足を開いた。

「いっーーー、いやあああぁぁぁぁっっ!!」
「!!!」
「見ないでぇっ!」
「さっきから妙な機械音がすると思ったのだよ。なんで言わなかった!?」
「あっ、あっ、ごめ・・・んなさ・・・うぅ・・・」

ローターのダイヤルは一番強い振動にされエドワードを犯していた。

「こんな・・・こんな姿、あっ、見られたくーなかった・・・」

「でもっ・・・・・でも・・・・!」

「大佐が・・・大佐が見てるぅ!あっ、恥ずかしいのに気持ち・・・良いよぉ・・・ふっ・・・」


ドクンーーー・・・

この幼い少年は自分に見られ感じている・・・。

理性と、欲望の、糸が切れた・・・


「あっ、大佐なにす・・・ひあああぁぁぁっ!!」

ロイは一気にローターを引っ張り出した。

「バリーに何をされた、私に全て順序立てて説明しろ。」


ーーヤダ・・・タイサコワイ・・・


「ーー嫌だというのかね?」

まるで心の中を見透かしたようにロイは言った。

「何も言わなかったらこのままだぞ?」


・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

「・・・背後から殴られて気が付いたら椅子に縛られてた・・・。」
「それから?」
「包丁で服を切られて・・・」
「切られて何をされた。」
「胸を・・・触られて・・・」
「どのように?」
「ーーーーー!!?」
「こうか?」

そう言ってエドワードの肌に触れた。

「ひっ・・・」
「ここをどのような感じでさわられたのかね?」

ロイはわざと胸の飾りを避けてその周りを刺激する。

「あっ・・・もうちょっと内側・・・違う、ソコじゃない・・・」
「ちゃんとどこだか言ってくれないと分からないよ。」

エドワードはぎゅっと唇をかんで・・・
羞恥のあまり涙をこぼして・・・

「ーーーつんって尖ってて・・・ピンク色の、所・・・」

消え入るような声でそう言ったのを内心ほくそ笑みながらロイは良い子だとエドワードを褒めた。

「じゃあ、ここだな。奴に触られて汚れてしまった。私が清めてあげよう。」

エドワードの頬に唇をよせながらロイは乳首を摘んだ。

「やあぁーー!!んっ」

じらされたソコは敏感に反応して。

「おやおや、私はまだ大したことはしていないのだがね?」
そのまま唇を近づけて口内で刺激する。

「んんっ、ふ・・・うぅっ」

自分の口から漏れる声が気持ち悪くて口を一文字に結んで顔をそらす。

「声を聞かせなさい。」

そういって無理矢理口を開かせて愛撫に一層力を込める。

「やめ、止めてっ!」


止めれる訳、ないだろう・・・


ロイは言った。

「あっ・・・」

動揺したエドワードを尻目にかけてロイは愛撫を再開する。
胸を触りながら力の抜けた足を開かせ自分の躰を割り込ませ足が閉じれないように固定した。

それにはっと気付いたエドワードはあまりの羞恥にますます頬を赤らめ涙をこぼした。
すでに主張を始めたソコは先端が濡れていて。

「ここはどうされたのかね?」
「・・・嫌だって言ったら殴られて、そのまま・・・触られた・・・」
「さわり方にも方法があるだろう?」
「あーーー、口で・・・」
「・・・・・・・・。」

ロイの瞳に再び怒気がこもる。
すっとエドワードのそれをつかみ上下に扱く。

「あっ!!やっ、ひゃあぁあ!!」
「バリーにはイかされたのかね?」
「あっ、されてない、されて、あっ、ないよぅっ」

快楽で躰が突っ張るのだろう。
鎖で椅子に縛り付けられた腕が喰いこむ。
白い肌に赤く鬱血の後が残る。
それが酷く嗜虐心をそそった。
そっとエドワードのそれをなめ上げ口淫する。

「・・・っ、あ、やぁ・・・ん」
「こうされて・・・感じて奴にソンナかわいらしい声を聞かせたのかい?」
「あっ、ごめ・・・なさ・・・う・・・」

嫉妬したロイは口淫を激しくする。

「ああっ、やっ。、イ、イっちゃうッ!」


その時。


「痛ッ!」

驚いたエドワードはロイを見た。
ロイはどこからか取り出したヒモでエドワードの根元を戒めていた。

「まだイかせない。」

鬼畜な笑みを浮かべ椅子に縛られたエドワードを解放した。
そして跪かせ言い放った。

「今度は君の番だ」

何がなんだか分からなくて戸惑うエドワードの手を自らの下半身に押しつけだ。

「ここだ。」
「んむッ・・・んっ、うっ・・・」
「そう、舌を使って先端を。」

エドワードは素直にロイの命令に従っていた。
エドワードのよりもはるかに大きいそれは口に全部収まらずに喉の奥を圧迫して苦しさのあまりエドワードは涙をこぼした。
すっとロイの指がエドワードの後孔に伸びた。

「あっっーー!!」

エドワードの先走りを巻き込みながら指をゆっくりと中に沈めた。
熱くねっとりとからみついてくる内壁を傷つけないようにゆっくりと円を描く。

「あーー、はぁあっ!」

バリーにローターを入れられた際、ローションでも塗られたのだろう。
とても滑りやすくほころび初めついにはロイの指を三本飲み込んだ。

「きゃふぅ・・・ふぁッ」

いつイってもおかしくない状況なのにヒモがせき止めて辛いのだろう、しきりに涙をこぼして。
小さく可愛らしい唇が訴える。

「もう、いじわるしないで・・・」

その姿があまりにも扇情的で。
ロイ自身も結構限界で。
彼の中に入りたいと、彼を感じたいと思って。
ロイはエドワードの両足を担ぎ上げた。
このような体制になったら次に来るモノは大体察しが付いて。

「やっ、やだあぁッ!」

嫌だなんて言ってーーー・・・
口ではそう言っているけど躰は求めているのだろう?

ロイはぐっと腰を進める。

「やっっーー、だあぁ!!ひううぅ・・・・」

十分にならしたソコは容易にロイを飲み込んだ。

「あっ・・・あっ・・・はいって・・・るぅ・・・」
「痛くはないか?」
「うっ、あぁっ!動かさないで、痛いよぅっ!」

初めてに躰だからやはりきつくて。
痛みと圧迫感に必死で耐えるエドワードを抱きしめて。

「すまない、止められない。」

そう告げて

激しく彼を

ーーー犯すーーー

「あっーー!?いやあぁーー!!」

エドワード自身はあまりのつらさで萎えかけていた。
そっと手を伸ばして少しでも楽にしてやろうと刺激を与える。

「あっ、んっ・・・」

苦しそうにあえぐエドワードの唇にそっと口づけをする。

そういえばキスをするのは初めてだ・・・。


そう思い、もっと深く唇を重ね合わせ口内に進入し舌を絡め取る。
初めての口づけにエドワードは初め驚いた顔をしたがすぐに口づけに夢中になって・・・。
それがひどく安心できて。
そう思った瞬間。

「んあっ!?」

明らかにさっきとは変わった声。
安心したのとロイがエドワードの一番感じるところを突いたのが同時で。

「あっ、やあぁ、お・・・かしく・・・なるうぅ!!」

頭を左右に振りながらエドワードは身もだえた。

「たっ、大佐ぁ・・・もう、っダメえぇッ!!」
「大佐じゃない、ロイだ、エド」
「ろ・・・い・・・?」
「ああ。」
「あっ、ロイぃーー、スキ、好きだよぅっ」
「ああ、私もだ。」

無理矢理・・・強姦まがいに彼を襲ったのに。
なぜか彼から告白をされてしまったこの状況にロイは苦笑した。
しかし、どんな状況にあっても二人の気持ちが一緒であると言うことにはかわりはなくて。

「あっ、あっあっ、あんっ!」

だんだんと高くなっていく声。

「あっーー!もう、イっちゃうっっ!」

ロイはエドワードを苦しめていたひもを解いた。

そして。

「ひっ・・・あああああぁぁぁっっ!」
「くっ・・・っ」

熱いモノがエドワードの中をさらに熱く満たした。
「ロイ・・・好き・・・」

そう、初めて微笑んでエドワードは意識を失った。





end


あきゅろす。
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