悪運


廃れた廃屋。
第五研究所。
エドはぼろぼろになって倒れていた。
右手のオートメイルは故障。
体は48に傷つけられて。


ーーついてないーーー・・・


そう思う。
なのに今、目の前には薄気味悪く笑う男と女。
エドは軽く舌打ちした。

「やあ初めまして、鋼のおチビちゃん。至近距離から見るのは初めてだけどやっぱ可愛いね」
「ふ、ざけんな!!」

振り上げた左手は軽く受け止められ逆に床に押しつけられる。
もう抵抗する体力すら残っていない。
しかしそれでもエドは男を睨み付けた。

「おーおー、恐ろしい!そんなに睨まないでくれよ」

笑いながら男はさらに強い力でエドを押さえつけた。

「ーーっ!」
「君不利なんだからさ、あんまり逆らわない方が良いんじゃない?」
「うるさい!」
「も〜可愛くないなあ。本当に焔の大佐さんの恋人?」
「!」

エドは目を見開く。

「何でも知ってるからね、俺は」

にやりとその男はあやしく笑った。

「お前、何者…」
「エンヴィー」
「名前じゃなくて…んぅっ!」

いきなり唇を塞がれる。

「あっ、いやっ!」
「大佐さんと上手くいってるみたいだね、あんな良い男どうやって引っかけたのさ?」

すっと妖しく胸元をなぞられる。

「やっぱこの躰?」

服の上から乳首をぎゅっとつねられ小さく声が上がる。
やがて冷たい手が服の中に侵入してきた。

「あっ、いや、だめっ!」
「そんなこと言って、気持ちよけりゃ良いだろう?」
「違ーーっ、んあっ!」

エンヴィーの手はいつの間にかエドの半身をなで回していて。

「ほら・・・感じてる・・・」
「違う・・・ちがうぅ・・・・」

ぶるぶる震え、眦から涙をこぼしエドは否定した。

「違わないって」

エンヴィーは嬉しそうに笑う。
ベルトに手を掛け下着ごとズボンを引き下ろした。
小さく可愛らしく勃起したエドのモノが露わになる。
それはエンヴィーの目にひどく厭らしく映った。
両足を開かせ持ち上げると大きく開かせる。

「あっ、やだあぁぁぁーーー!!」

悲痛な叫びをあげ、エドは足をばたつかせる。
エンヴィーはエドのソコを軽く握り上下に動かし始めた。

「や、あっ、ァ・・・」
「大佐さんより気持ちよくしてあげれるかもよ?」
「やだ、やだぁ・・・ロイィ・・・」
「さてもっとよくしてあげーーーー」

「エンヴィー、遊んでないで。行くわよ」

女が制止をかける。

「え〜、一回だけヤラしてよ」
「だめ。お父様に怒られるわ」
「ちぇ〜〜」

エンヴィーはがっくり肩を落とす。

「ごめんね〜、おチビちゃん。遊べなかったね」

やれやれと身を起こしかけたエンヴィーはふと動きを止めるとエドの内股に顔を埋めた。

「ひぁっ──っ!」

内股に赤く残る数カ所のうっ血のあと。

「焔の大佐さんが見たらどうなるかなぁ?」
「やっ、うぐっ───…!?」

それを聞くか聞かないかのうちにエドは腹に強い衝撃を受けて気を失った──…。





その二日後…

「エド、なんだね。この跡は…」

病室のベッドの上でロイは怒気を含んだ声でエドに問いかけた…






end


あきゅろす。
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