快楽症候群


自分がひどく快楽に弱いことは知っている












快楽症候群














「た、いさ…!」

今夜も駆け込んだ夜中の執務室。
書類に埋もれた彼は頭しか見えない。
それでも顔を上げ、書類の隙間から顔をのぞかせた。
その顔には見慣れないものが装着されていて、エドワードは首を傾げる。
でも、今はそんなことなど関係ない。
早く熱くなったこの体を沈めて欲しくて、エドワードはコートを脱ぎ捨てながらロイに向かって歩み寄る。

「大佐…ヤろ?」
「…またかね?私は忙しいんだ」
「ダメ、今すぐ抱け」

ずいっ、とエドワードはロイにすり寄り、いやらしく彼の胸板をなぞる。
そして下半身を擦り寄せて、腰を動かした。
勿論ながらエドワードのそこはすでに熱によって高められ、興奮している。
ロイは眉を寄せため息をつくが、この少年の妖艶な誘いを断ることが出来ない。
それほどにまで今のエドワードからは淫美さが醸し出されていた。

「知らないぞ、どうなっても」
「そっちの方がうれしい」

そう言ってロイはエドワードのタンクトップの中へ手を滑り込ませる。
小さくて可愛らしい粒を発見すると、人差し指でなで上げた。
それはすぐに敏感になり、硬くしこる。
エドワードの口からは熱い吐息が漏れ始め、そんな彼の表情からロイも気持ちが高まる。
たまらずタンクトップをまくりあげ、赤く純血した乳首に噛みついた。

「ダ、メェ…乳首取れちゃ、う!」
「何がだめだ、こんなに気持ちよさそうにして」

呆れたようにそういうと、ロイは膝でエドワードのペニスを押し上げる。
びくんっ、と体をふるわせてエドワードは潤んだ瞳でロイを見上げた。
早く触って欲しいというその眼差しにロイはニッ、と笑うと、ズボンに手をかけ下着ごと引きずりおろす。
すぐにぷるんっ、と飛び出した幼い性器は先端に滴をにじませ、早く触って欲しいとばかりに震えている。
しかし、ロイはペニスには触れずにいきなり後孔に指をねじ込んだ。

「えっ、なんで!いゃぁ…!」
「嫌じゃないだろう、君の一番感じる大好きなところがココにあるのだから」

そうだろう?と問いかけながら、ロイはぐいっとエドワードのイイトコロを押し上げた。
途端、エドワードの体は反り返り、喉からは声にならない悲鳴が漏れる。
ロイはニヤリと笑うとエドワードの体を机の上に押し倒し、激しく指を動かし出した。

「ア、アァア!こっちも、触って!お願…」
「今日はこっちはお預けだ」
「…え?」

驚いてロイを見上げた可愛らしい少年の顔を再びいやらしく歪めてやりたくて。
グチュグチュと音がするまで激しく中をかき回してやると、エドワードはたまらず自らの手を伸ばしてきた。
しかし、それをすぐに拘束してやればエドワードは触りたいと泣き叫んで快楽を追おうとする。

「どこを触って欲しいんだね?」
「お、ちんちん触って、グリグリしてほし、あ、ああぁあ!」
「まったく君ははしたないね」
「ふ、うううぅ…!おち、ちさわって、ほし!死んじゃう!」

拘束された手の自由を求めてエドワードは暴れるが、すぐに抵抗は出来なくなった。
ロイが集中的に前立腺を虐め始めたからだ。
もう限界だったエドワードはがくがくと震え、達しそうになる。
だが、もう少しと言うところで指は引き抜かれてしまった。

「な、んで…」

後少しだったのにとエドワードは涙を滲ませ、下唇を噛んだ。
そんなエドワードにロイは目を細めて笑うと机の中から何かを取り出しながらエドワードに話しかけた。

「もっと、狂うほどに気持ちよくしてやろう」

その台詞とロイが取り出したものにエドワードは背筋を凍られた。
ロイが取り出したのは怪しげなチューブ。
エドワードはこれを知っている、何度もこれで苦しくて死にそうなほどの快楽を味あわされたからだ。
何も言えず、ただただ首を振って拒絶するが、エドワードの意志とは関係なく、チューブから捻り出された薬剤はエドワードのペニスの先端に塗り付けられた。
それを塗られたところはあっと言う間に熱を帯び、痒みを引き起こす。

「やらっ、や…!」
「何が嫌だ、気持ちよさそうにして」

くくっ、と笑うとロイは自らの性器も取り出してぴったりとエドワードのアナルにあてがった。

「ゆっくりがいい?一気にがいい?」

くちゅくちゅと入り口をなぞりながら尋ねる。
もう、訳も分からず、とにかく早く満たして欲しくてエドワードは叫んだ。

「はや、く!一気、に、ぁ!?」

ズグッ、と肉が埋まる音がした。
そしてすぐに最奥までを一気に満たされ、犯される。
あまりにも突然でエドワードは声を出すのも忘れ、全身を震わせて精を放った。
全く前に触れられることなく達してしまい、それのあまりの快楽にペニスが震える。

「トコロテンとは大したことじゃないか、淫乱狗」
「誰のせいで、こんな!」
「何を言っているのだね、誰のせいでもなく淫乱でどうしようもない君のせいだろう?」

そう、鼻で笑われてエドワードは涙を滲ませた。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない。
しかし、ロイの言っていることは間違っていない、むしろ合っているのだ。


酷く快楽に弱い自分を。
いやらしくよがり狂いたいと自ら願っている自分を。
本当は認めたくもない淫乱な自分を強くねじ伏せて認めさせるのだ。
無理矢理なそれにエドワードのマゾヒズムが疼く。
もっと、もっと酷く辱めて欲しい。


エドワードは虚ろな瞳でロイを見つめる。
早く犯して欲しくて腰を擦り寄せた。
すぐにロイもそれに気づいてエドワードを犯し始める。

「ア、アアァ…気持ちい、よぅ!」

淫美な水音が厳粛な執務室に響きわたって、あまりの背徳感にロイの背筋にはゾクゾクとしたものが走り抜けた。
どうなってもいい、とにかくこの少年を壊してしまいたいという思いだけで腰を動かす。

「たい、さ!おかしくなる、おち、んち溶けそう…」

触れられてもいないのに、媚薬を塗り込められたペニスは快楽以外の感覚をなくし、弛緩したまま。

「ふ、うううぅ…!」

突然、ペニスから何かが漏れ出す感覚にエドワードは体を強ばらせた。
また射精してしまったのかと思うが、太股を流れるなま暖かい感覚に疑問を感じ、目を向ける。
しかし、すぐに見てしまったことに後悔した。
勃起しているにも関わらず、先端から溢れだしているのは透明の液体だったのだ。

「ダメッ、止めて大佐!おしっこ、でちゃ…!」
「尿よりたちが悪い、潮吹きだなんて君、男でなくて女みたいだ」
「アッ、アッ、アッ…ひううぅぅ───ッ!」

断続的に突かれて、そのたびにペニスからは液体が飛び散る。
それはロイの顔にまで飛び散り、眼鏡をも濡らした。

(あ、大佐の眼鏡に俺のが…)

普段かけていないそれがいやらしい液体で濡れているのがあまりにも淫猥で。
エドワードはゾクッ、と体を震わせた。
それに気づいてか、気づかずか、ロイは口元に流れてきた液体をペロリと舐めとる。
赤い舌が、とても扇情的で。

「ア、アアァア…!」
「なんだね、またイきそうなのか?」
「イ、ク!ちんちん触られずにまた、でちゃ…!」
「ちょっとは我慢したまえよ…」

ロイは少し上擦った声でそう言うと、エドワードのペニスの根元を戒めた。
そして自らも達しようと動きを早める。
肉と肉がぶつかり合い、ぐちゅぐちゅと言う水音がさらに大きくなり。

「壊れるっ、おちんちん壊れ…!離して、離してぇ!」
「この、淫乱…!」
「きゃうぅっ!そ、のままちんこ擦ってよぅ…!」
「それは、できんな…今日は後ろだけでしかイかしてやらん」

涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を歪めてエドワードはロイに犯される。

(抱いてって言ったのに、犯してだなんて言ってない)

もうそろそろなのか、ロイも荒い呼吸を繰り返し、ペニスも今にも爆発しそうだ。
エドワードは足をロイの腰に回して、彼の体が離れていかないように。
手だって拘束されていなかったら、彼を力一杯抱きしめるのに。

「イ、くぞ…」

そう言って戒めが解かれ、エドワードは固く目をつむった。
頭の中は真っ白でチカチカする。
ぐうっ、と快楽がせり上がってきて、それをエドワードは素直に怖いと思った。
ロイにしがみつきたいと手をもがかせたが、解放されることなく。

「ンアアァアアァァ────ッッ!」

体をしならせ、エドワードは達した。
涙がボロボロと瞳から溢れ出す。
中に熱い飛沫を感じながら、エドワードはとにかくロイを感じたくて体を擦り寄せた。









呼吸がまったく整わない。
ハァハァと荒い呼吸を整えようとしていると、やっと両手が解放された。

(今更だなんて遅いのに)

行き場を失った両手は拘束されていた時と同じ場所で力なく横たわる。




あの、怖いと思ったあの瞬間に抱きしめたかった。






(そうしたら、少しは安心できたのに)










次、真夜中の執務室を訪れる日はそう遠くはないだろう。












end











書きたかったもの


・眼鏡ロイ
・潮吹きエドワード
・久々鬼畜ロイ
・久々エロワード
・無駄に長くてしつこいエッチ
・エロ
・エロス
・エロース
・ってかもう修正をお願いします




超満足







あきゅろす。
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