幼性 second


薄暗い、長い廊下を重々しい足音が響く。
ゴッ、ゴッと音を立て、その足音は夜中の廊下をのろのろと歩いた。
その足音が向かうのは若くして佐官に上り詰めた青年の元。


早くたどり着きたい気持ちとは裏腹に

足が重くてなかなか進めない








幼性 second









やっとたどり着いた扉の隙間からは微かに光が漏れだしていて、部屋の中に人がいることを現している。
エドワードは弱々しくその扉をノックをした。
中からはいつも通りの素っ気ない返事。
小さな少年は大きな、重たい扉を懸命に開く。
その開いた扉の先には漆黒の髪と瞳を持った彼の上司が目に入る。
彼は書類からゆっくりと顔を上げ、エドワードの金の瞳に映し出された。

「た、いさ…」
「何だね、こんな夜遅くに」

いつも通りにそういわれる。
何でこんな時間に?と訝しげにされた方がずっと楽なのに、とエドワードは思った。
その質問に答えることなく、エドワードは静かに扉を閉めるとゆっくりとロイの前に歩み寄る。

「苦し、いんだ」
「何がだい?」
「お腹のあたり、熱くてっ、死にそう…!」
「ほぅ」

さして興味もなさげにロイは返事をし、また視線を書類に戻す。
すると前に立っている少年が怯むのが分かり、ロイは微かに笑った。

あの日から、エドワードは頻繁にロイの元を訪れるようになった。
もちろんこのような夜遅くに。
エドワードがどうして欲しいのかなどロイには分かっている。
しかし、一度もあの行為を施してやってはいない。
ロイはエドワードの口から「して欲しい」と言ってくるのを待っているのだ。
我ながら意地悪だとは思うがこの少年を虐めるのは非常に楽しい。

「それで君は私にどうして欲しいのかね?」

これもまた、いつもの返答。
そしていつもならエドワードは何も言えずにここを立ち去るのだが。
今日のエドワードは違った。
きゅっと手を握りしめ意を決したように口を開く。

「こないだの、して欲しい…!」

顔を真っ赤にし、エドワードは思い切ってそう、ロイに告げた。
それを聞いて面白そうにロイは顔を上げてエドワードを見据える。
目も合わせられないと少年はきつく目を瞑ってしまい、その金を垣間見ることは出来ない。
ロイは万年筆を置き、さらにエドワードを虐めてやろうと思う。

「こないだのように?何のことかね?」

いつものエドワードならしらばっくれるな!とロイの襟首を掴み、詰め寄るところなのだが。

「擦って、欲しい」
「どこを?」
「…っ、おち、ち…」
「何だねそれは?分からんことを言う子だな」

呆れたようにため息をつき、また書類に目を戻す…ふりをする。
すると少年はさずかに我慢できなくなったのか、執務机を右手で思いっきり叩いた。
インクが波立ち、少しだけこぼれる。
ロイは再度ゆっくりと顔を上げた。
するとそこには机に乗り上げた少年の姿が。
赤いコートが肩を滑り、ゆっくりと脱げていく。
そしてエドワードは厳つい大きなベルトに手をかけて、ゆっくりと引き抜いた。
さすがにそこまでは想像していなかったロイにとってはおいしい展開。

やがて少年の下肢に絡み付いていた布類はすべて取り払われ、可愛らしい性器がロイの前に現れる。
そして恥ずかしげに彼は青年の目の前までそれを持ってきて小さな声で要求した。

「触れよ」

可愛い誘い文句にロイは苦笑いした。
要求通り、そっと触るとペニスは嬉しいとばかりにぴくん、と反応を見せる。
しかし、触るだけ。
それにじれたのか、エドワードはゆらゆらと腰を揺らしてもっと刺激が欲しいと主張した。

「擦れよ、気持ちよくしろ!」
「ずいぶん偉そうだね」
「黙れ…ッ!あぁ!」

きゅっ、と先ほどより強い力で握り込んでやると少年はびくりと体を反応させ、性器を大きくさせる。
大きくなっても小振りなそれを優しく包み込むとロイはにやりと極上の笑みを浮かべ、エドワードの要求に反したことをした。

「ひぃ───ッ!やっ、そんな、汚い…!」

エドワードは金色の目を見開き、ロイを避難する。
そしてその瞳には羞恥の色も浮かぶ。

「舐めろなんか言ってない!」
「声に出して言わずとも君の目がそうして欲しいと言っていたからね?」
「そんなことな──!ふああぁ!」

ちゅるっと吸ってやると艶めかしい声が執務室に響く。
もっといやらしく鳴かせたくてロイは一際激しく舐め啜ってやると、少年はついにぽろぽろと涙をこぼし始めた。
それに嗜虐心をそそられ、ロイは一度口を離す。
そして少年の左手を手に取り、性器を握らせた。
いきなりなくなった刺激にエドワードは不満そうに顔を上げる。

「どうして…」
「前にも言っただろう?自慰は自分でするものだと」
「でも、大佐じゃなきゃイヤ…!」
「大丈夫、見ておいてあげるから」

それでもなかなかスる事が出来ず、エドワードはじれる。
するとロイは自らのスラックスに手をかけ、自らの性器を取り出した。

「なっ…!」
「私もしてあげよう」

本当はいやらしくペニスを勃起させて喘ぐ少年をオカズにしようという下心があるのだが、エドワードの為にと言う汚いやり方でロイは自慰を始める。
はじめは戸惑いを隠せず、おろおろとロイの顔と下腹部に視線を行ったり来たりさせていたエドワードも、耐えきれずに手を上下に動かし出した。
その手つきは辿々しいもので、それを見るだけでロイは内から熱いものがこみ上げる。
その上、エドワードは欲情した目つきでロイのペニスを見つめながら自慰をするのでそれはさらにロイの情欲を高めた。

「そんなに私のペニスが見たいのかい?」
「はっ、えっ!?」

ロイのモノを見ながら自慰をしていたことを指摘され、エドワードは慌てて目を逸らす。
しかし、気になるのかまた視線はロイに釘付けで。

「そんなに見たいのならしっかり見せてやろう」

深く笑みを浮かべると、ロイも机の上に乗り上げる。
そしてロイに性器を見せつけるように足を広げて座っていたエドワードの前に膝立ちになり、ペニスを目の前に突きつけた。
目の前に現れたロイのソレは前のぞき見してしまった日以来で。
前は遠くからチラッと見ただけであったが、今度は本当に目と鼻の先にある。
以前感じることので出来なかった大きさ、そしてむせかえる程の男の人の臭いにエドワードは目眩を感じた。
そして途端、背中をゾクゾクしたモノが走り抜ける。

「ァッ、ア────!」

ひくりと腰を浮かせてエドワードは軽く達した。
白濁はロイのスラックスをわずかに汚し、トロリと流れる。
それを人差し指で掬うと、自らのペニスの先端に塗り込めた。

「なっ、何する…!」
「こっちの方が興奮するだろう?」

そう言うとロイはぐちゅぐちゅとエドワードの目の前で肉棒を擦る。
エドワードも必死に自らの性器を擦った。
ロイは下を見下ろし、エドワードの表情と幼い性器を交互に見る。

「あっ、ハァ!大佐、のもヌルヌル…!」
「君のも尿道がヒクヒクして出したがってるね」
「うぅっ、馬鹿!言うなぁ…ひゃあ、アァ!いい加減ちんこどけろ!」


ピッ、とロイの先走りが口元に飛び散ったのが嫌だったのだろうか、とロイは少しだけ考える。
しかしすぐに何か思いついた風に膝立ちをやめ、胡座をかく。
そしてエドワードを抱え上げ、向かい合わせに膝の上に座らせた。
訳が分からないという風に戸惑っている少年の腰を引き寄せて。

「なっ!ひあぁああ!」
「そんなに良いかい?」

ぴったりと二人のペニスを合わせあい、擦り合わせる。
にちゃにちゃといやらしい音が響き合い、エドワードは聴覚からも犯されていく感覚に理性が保てなっていく。

「アッア…やらしい、やらしいよぉ…!」

裏筋同士が擦れあってすごく気持ちがいい。
視覚的にも大人と子供の性器が合わさっている様子は酷く倒錯的だった。
ふるえる左手を差しだし、エドワードは二本のペニスを握りしめる。
するとさらに密着感が上がって快楽を得られた。
ロイはしようとしていたことを先にされてしまい、苦笑を漏らす。
こんなにいやらしいとは思ってもみなかったのだ。

「ひぃっ、ハッ、ハッ…気持ちいいっ、すごいぃ…」

トロンとした瞳でその様子を見つめながら独り言のように淫語を呟く。
それを見つめながらロイは自らも手を伸ばし、エドワードと共に刺激を始めた。

いやらしく響く音

乱れた呼吸

快楽に溶けた表情


いやらしいことをしているという背徳感からさらなる快楽が生まれて。
二人を追いつめる。


「アッ、も、だめ!イっちゃう…!」
「可愛いね…イくの使い方がうまくなってるじゃないか」
「うるさ…ア゛ッ!ダメダメ!でちゃう!」

涙をぼろぼろと流しながら、口の端からは唾液を垂らした淫らな顔をロイの胸板に押しつける。
もうだめだ、とエドワードの足先がピンッとつった。





なのに。






途端ぎゅっと根元を戒められる。
押さえられた場所から精液が出たいと暴れているのに。

「な、んで!」
「イくぞ、鋼の」
「えっ、アッ!んあああぁぁぁああ───!」

熱い飛沫がエドワードのペニスに降り注ぐ。
勃起した射精寸前のペニスに降りかかる熱い白濁に感じてしまったエドワードは根元を押さえつけられたまま達した。
以前以上の強烈な快感に目眩がする。
達しても吐き出せずにたまった熱が上に上がりたいと尿道を圧迫し、先端はぱっくりと開いて吐き出される瞬間を待っている。
荒い息を繰り返しながらエドワードはありったけの力で叫んだ。

「助けてっ、出したい!へ、変になっちゃ…」

力が入って強ばった腹筋をゆっくりなぞりながら。

「君は気持ちよくしてと言ったからね、まだまだだよ」

そう残酷に言って。
エドワードの髪の毛をほどいてその紐で根元を戒めた。

「たくさんここにミルクが溜まったとき、一気に吐き出した方が狂ってしまうくらい気持ちいいと思うよ?」

その言葉でエドワードのペニスの先端は期待で涙をにじませる。







薄暗い、長い廊下の果ては快楽の巣。

まだまだ夜は終わらない。






end








ありえないスピードで書き上げました。
楽しかったです。
まぁ、あれですよ。
ナニが書きたかったって、ねぇ、その、ロイがエドのナニに…ねぇ…
顔射ならぬ、チン射ですよ(死ね!!!!!!)
むしろ私が皆さんに陳謝したいです。
ごめんなさい。



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