幼性


「あんたはぜってーに変人だ!」
「君…久々に会った上司に向かってそれはないだろう」
「うるさい!な、な、なんなんだ、昨日の夜のは…!」

真っ赤な顔をして二ヶ月ぶりに乗り込んできた部下は突然おかしなことを言う。
ロイは呆れた顔をしながら少年の問いに答えた。

「あれはただ単に性欲の処理をだな…」
「うわあぁああー!」

恥ずかしいことを隠そうともせずしゃあしゃあと言ってのけるロイにエドワードは耳をふさぎながら奇声を発した。

「しっ、信じられない…!」

エドワードはその場にしゃがみこみながら昨日の夜のことを思い出していた。


昨日は北方にいた兄弟はいきなりロイに呼び出され、中央に向かわざるを得ない状況となっていた。
エドワードはあまり気乗りはしていなかったが、突然の呼び出し、もしかしたら何か事件でも…と考えた二人はどうにか都合をつけ、中央行きの列車に乗り込むこととなる。
列車に乗れたのは昼を回った時間で、中央に着くのは夜中になってしまう。
それでも上司は着いたら必ず司令部に顔を出すように指示していたのだ。
エドワードは長時間列車にのり、痛む腰を抱えながらどうにか中央に到着。
時間も時間なのでアルフォンスに宿を取りに行かせ、自分は司令部へと向かった。

司令部へ着くとエドワードはまっさきにロイの執務室に向かう。
しかし、そこにはロイの姿はなかった。
帰りやがったか、と辺りを見回せば彼愛用のコートとトレードマークの軍服の上着がソファにかけてある。
さすがにこれを置いて帰るわけが無かろうと思い、エドワードはさらに執務室を見渡した。
すると目に入ったのは左官用の専用仮眠室。
なるほど、きっとここで仮眠を取っているに違いないと踏んだエドワードはドアノブに手を伸ばした。

それがいけなかった。







「なっ、にやってんだ!」
「やあ、鋼の」
「やあ、じゃない!なんで、ち、ちん…」

エドワードは露わになったロイの下半身に視線が釘づけななったまま絶句する。

「自慰することくらい当たり前だろう」
「な、なんだよそれ…」
「何って君…」

自慰を知らないのかい?と言う言葉は果たしてエドワードの耳に入ったのだろうか。
言い終わらないうちにエドワードは「変態!」となんとも可愛いらしくない捨て台詞を残して仮眠室から走り去ったのだった。

「きみにあんなひどい事を言われるだなんて思ってもみなかったよ」
「変態にそんなこと言われたくありません」

断固として姿勢を崩さず、エドワードは冷たい眼差しを向けたままそう言いはなった。
ロイはどうしたものかとこめかみを押さえる。
普通の大人なら必死に自慰の必要性について語ってみたり、自分を正当化する言葉を並べるところだろう。
しかし、ロイは普通の大人と言うよりかは悪い大人だった。
もちろん思考回路が普通の大人路線でつながるはずもなく。
頭にひらめいた考えにロイは人の悪そうな笑みを浮かべた。
可哀想なことにエドワードはそれに気づかない。

「鋼の、そんなに言うのなら教えてやろう」
「は、え?」

突然とんでもないことを言い出した上司に驚いて目を白黒させているうちにエドワードは佐官用仮眠室に引きずり込まれた。

「なっ、イッテー!」

ぼすっとベッドの上に投げられ、エドワードは顔をゆがめる。
しかし、痛いとか乱暴にされたとか考える暇もなく、エドワードは顔をひきつらせた。
ロイがエドワードの上に乗ってきたからだ。
ヤバイヤバイと言う警報が鳴り響くが、さっき鍵が閉められる音がしたし、ロイはがっちりエドワードを拘束しているしで逃げ出すことはできない。

「た、大佐…は、話をだな…」
「何を言っているんだ、私は君のために教えてあげると言っているのだよ」

それに、と続いた言葉にエドワードは目眩を感じる。

「さんざん私を変態扱いしたお仕置きも兼ねてね」
「ふざけんなっ、ちょっ、どこさわって───!」

無遠慮にロイの手はエドワードを握りこんできた。
身じろぎをしてどうにか逃げようとはするが、下半身を握られて何故か力が入らない。
それでも逃れようと腰をもぞもぞと動かす。
その動きが自分を窮地に追い込むようないやらしい腰遣いだと言うことをエドワードは知らなかった。
自分からロイの手に性器を押しつけるような形になってしまい、さらに痺れるような感覚が背中を走り抜ける。

「うそっ、大佐ぁ…いやぁ…!」
「自分から擦りつけるだなんてずいぶん嫌らしいではないか、鋼の」

にやりと笑いながらロイはエドワードのズボンのベルトに手をかけた。
慣れた手つきでそれを一気に引き抜くと、ズボンの前をくつろげ始める。
止めようにも両腕はロイの左手に、両足はロイにのっかられてしまいびくともしない。
羞恥と恐怖に満ちた表情でエドワードはその様子を黙って見つめている。
やがてズボンは太股まで下ろされ、エドワードのそこを隠す布はたった一枚になってしまった。

「な、んか変になってる…!?」

トランクスの上からでも分かるくらいエドワードのソコは勃起し、布を押し上げていた。
しかも一番の出っ張りの先はかすかに湿っていてエドワードは混乱する。

「うそ、俺漏らして…!?」
「安心しなさい、漏らしているわけではないから」

訳が分からなくて怖くなったエドワードは唯一ここにいて助けを求めることのできるロイに乞うような視線を向ける。
ロイは優しくほほえむと大丈夫だ、と一言いった。
しかしエドワードは不安だというように自分の下半身に目を向けている。

「見てみるかい?」
「へ?あ、イヤだ!」

イエスの返事を待たずにロイはエドワードの下着に手をかけた。
さすがにそこまでは見られたくない、自分で確認するから話せと怒鳴るがロイが手を止めるはずなど無く。

「ほら、よーく見ておきなさい」
「いやっ、やっ──ッ!」

エドワードはいやいやと首を横に振るが、くんっとトランクスのゴムが上に浮いたのに身を堅くする。
元々好奇心旺盛なエドワードは初めてみるものへの興味に負けてソコへ目を向けてしまった。

「あぁ、糸を引いているよ…エッチだね」
「あっ、やっ…!」

するりと引き下ろされたトランクスとペニスの先端の間に透明な糸が引かれるのを見てエドワードは顔を真っ赤にする。
そして目に入った自らの性器にもエドワードはくらっとして目を閉じた。
目を閉じてはいるものの、ソコに感じる視線は痛いほど分かる。
それがさらにエドワードの羞恥を煽り、ペニスに熱を集めさせた。

「見られて感じているのかい?」
「えっ、何で!?」

予想もしなかったロイの言葉にエドワードは目を開け、ロイを見る。
そこにはいやらしい笑みを張り付けたままのいやな大人が。

「蜜が溢れてきたんだよ、ほら…」

ちょんっと先端をつつかれ、エドワードは腰を痙攣させた。
と同時に先ほどよりも強い何かが背中を走り抜けていくのを感じ、エドワードは小さく声を上げる。

「可愛い声だ…もっと聞かせなさい」
「はっ、ぁ…イヤァア!あんっ、ア───ッ!」

いきなりペニスを握られ、上下に擦り始めた手の動きなエドワードは大きく喘ぐ。
否、声を出さなければ辛いような快楽が体を走り抜けたのだ。
くちゅくちゅと音がするくらい激しく動かされ、エドワードの幼い性の証はあっと言う間に腫れ上がり、気持ちがいいと言わんばかりに欲液を垂れ流す。

「大佐っ、変…!熱いよぅ!」
「それは正常な反応だ、実によろしい」

はっはっはと人の気も知らず、豪快に笑いながらロイは一端手を止める。
やめられたことを不思議に感じながらエドワードはロイを見上げた。

「さて、ココは剥いておかないとお子さまのままだからね」
「な、に…ヒッ、ア───ンンッ!!」

突然ペニスにピリピリっとした痛みが走り、エドワードは体を竦めた。
その一瞬の痛みはすぐに消えはしたが、ジンジンと痺れるような感覚を残す。

「な、にしやがった…」
「皮を剥いただけだよ」

ああしておかないとイけないからね、等と意味不明なことを言っている彼をエドワードはきっと睨みつける。

「このセクハラ上司…!どきやがれ!」
「何を言っている、まだ終わってもいないのに離すわけ無かろう」

そういうとロイは再びエドワードのペニスを握り込み、さらに激しくしごきだした。
突然の事にエドワードは気持ちも体も追いつかず、ロイのされるがままになる。

「はっ、やっ!変だよぅ…!」

早くも限界を迎えようとひくつくペニスを見ながら、ロイはエドワードの左手だけを解放する。
快楽を追うことに必死になっているエドワードはそれに気づくことなく、瞳を潤ませた。
ロイはエドワードの左手を幼いペニスに導き、握らせる。
そして再び自分の手のひらをエドワードの左手を包み込むようにして握り、上下に動かした。

「ふぁあ…何これぇ…」

何かがじくじくと体の中から沸き上がり、爆発しそうだ。
それはすべて擦られている中心に集まってきていて。
耐えるすべも知らず、エドワードは悲痛な叫びをあげた。

「アァッ、た、ぃさ…!漏れ、ちゃ…」
「こう言うのをね、イクと言うんだよ、覚えておきなさい」
「ふあぁ…イ、ク…?」

うつろな目でロイを見上げながらエドワードはロイの教えてくれた言葉を復唱した。
それに優しく頷いてロイはエドワードの前髪から覗く額にキスをする。

「はっ、ダメ…!イク──、あっ、あぁ、んあああぁぁあ!!」

背筋を激しくひきつらせ、エドワードは達した。
くたりとベッドの上に身を投げ出し、荒い息をつく。
その様子を満足げに見つめながらロイはエドワードの頭を撫でた。

「良いかい、鋼の。これは本来自分ですることだ」
「う、ん…」
「だから君もしたくなったら自分でするんだよ」

エドワードの吐き出したものを拭いながらロイは少年に語りかける。
そして下着とズボンをはかせて、いつもの格好に戻した。

「私と君との秘密だ」

ツンッ、とエドワードの唇をつついてロイはにっこり笑う。
それにエドワードは戸惑いながら再度頷いた。






ただ、エドワードが自分だけでは物足りなくなってしまうのはまた別の話である。






end







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ただの自慰話(ちーん)
これを皮切りにロイに色々性教育されてしまうエドとか書きたい。
とかそんな感じで書く時間があれば続きます。
ってか書きたいプレイがあるので書きたいな(うずっ)
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あきゅろす。
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