ハロウィンDEにゃんにゃん☆


「にゃー」





その鳴き声にロイは顔をしかめた。
何故かというと目の前の少女が猫になっていたからである。





そろそろハロウィンだと言うことでロイ周辺の軍人たちはパーティーの準備に追われていた。
祭り好きな彼らのことだ。
思いっきり楽しもうとしっかりと準備をして。
そして当日、長旅で帰ってきたエルリック兄弟も交えてロイの自宅でパーティーを行ったのだ。

それまでは良い。
大いによろしい。

しかし、調子に乗って酒を飲み過ぎた恋人は泥酔してしまい、ソファに突っ伏してしまって。
男の部下と同じくお祭りごとが好きな彼女はもちろん猫耳しっぽを付けて倒れていた。

「…おぃ、鋼の。起きたまえ」
「んーあー…りょーい?あはは、りょいが二人いるー」
「………………」

ロイは仕方なくエドワードを抱え上げ、おとなしく座っているホークアイに声をかけた。

「中尉、鋼のが酔ったから自室で寝かせてくるよ」
「中尉ではありません、猫娘だにゃん」
「…………はぁ」

がくりとロイは肩を落とした。
頼りになる腹心の部下でさえおかしくなっている。
唯一酒に酔うことのないエドワードの弟、アルフォンスに頼んだよと告げ、ロイは自室に向かった。




「おい、大丈夫か?」
「えへへー」
「いやいや、えへへーではなくてね」

そう言ってロイはエドワードをベッドに下ろすと布団を掛ける。
そしてゆっくりと頭を撫でてあげながら額にキスをして。

「少しだけ休みなさい」

そう言ってロイは部屋を後にした。




何故そこで部屋を後にしたのだろうかとロイは非常に後悔することになる。









「あにゃーろーいー?」

ロイが出ていって五分が過ぎた頃。
エドワードはむくりと起き上がり、周りを見渡した。
ロイはどこにもいない。

「ろいいないのーえど、のどかわいた…みじゅー」

しかしもちろん水があるわけなく。

「にゃいにゃらつくるまで!」

構築式も何も考えずエドワードは手を合わした。


その頃エドワードの部屋にやってきたロイは目を見開く。
見覚えのある光がエドワードの寝かせてある寝室から漏れていたからだ。
イヤな予感がしてロイはコップから水がこぼれるのもかまわず走った。

「エドワード!」

勢いよく開いた扉の先には。













「にゃー」










そうして冒頭に戻るわけである。




「君…何したんだ…」
「えど、おみじゅのみたかったの」
「それで錬成したのか…」

はああぁと深くため息をつくと、とりあえず何かほかに変わったことはないかとエドワードの体をチェックする。
猫耳を引っ張ってみてもそれはしっかりエドワードの頭に生えていた。
しっぽも上に同じである。
どうなっているんだと思い、ズボンを脱がすと、ショーツの上部からしっぽが生えていて。
ショーツにはしっぽ用のであろう穴があいていた。

「君、ここまで精巧に作らなくてもね…」
「しりゃな…あぅ!」

いきなりエドワードが甘い声をあげ、ロイはしっぽから慌てて手を離す。

「どどどうした…!?」
「しっぽ…だめぇ!」

ぴしっとそれでロイの頬をたたいてエドワードはロイをにらんだ。

しっぽが性感帯と言うことは本当だったのだな…


頭の中でそう思う。
試しに耳もだと聞いていたロイは先ほどより強く、痛くない程度に引っ張ってみた。

「あにゃっ!あ、だめぇ…」

耳元をきゅっと押さえてエドワードは屈み込んでしまう。


可愛い…
あぁ、なんて愛らしいんだろう…
しかもいつもよりなんだか一回り小さくないか?
そんなことはどうでも良い…


ロイの目は爛々と輝き、エドワードを見つめる。
そこまで飲んでいなくてもロイだって飲酒者の一人である。

酒のせいか、はたまた猫耳エドワードが悪いのか…

一番悪いのはロイ自身であるのにロイは自分自身を選択肢に加えることを忘れている。

もう我慢の限界だった。

ロイはエドワードにのしかかり、ちゅっと唇に口づけた。
にゅくにゅくと口内を味わう。
甘いアルコールの味がしてロイは夢中になった。
しっぽをつかんで引っ張るとエドワードはふさがれた口から苦しそうに声を出す。
首を左右に振るのでキスしにくくなったロイはエドワードの唇から離れた。

「なんだね君、今更待ったなしだぞ」
「やんやぁー!しっぽぉ…」
「良いじゃないか、気持ちいいだろう?」

そういってロイはエドワードのしっぽをいやらしい雌のにおいを放つ割れ目に押し込んだ。
エドワードの体はびくっと跳ね、割れ目からはくちゅりと濡れた音がした。
それを前後に動かすとしっぽでも、秘部でも感じてしまい、エドワードは涙目になる。
しかし、次第に目はとろけ、口はかすかに開き、唾液が口の端を伝った。
完全に愛撫に没頭したエドワードにロイはにやっと笑うとショーツを横にずらし、トロトロと蜜を溢れさす孔にしっぽの先端を含ませる。

「ひんっ!ひゃあぁあ!」

驚いてエドワードは悲鳴を上げた。
しかしそれでも気持ちよくて腰は自然としっぽを含もうと揺れ、膣内もそれを取り込もうと収斂する。

「あふっ!気持ち、い、い!」
「可愛いね、自分からこんなに飲み込んで…」

ずぶずぶと飲み込んだソコはトロトロで、ロイは息をのんだ。
ロイがしっぽを動かさなくてもエドワード自身が動かしていて、まるでそれは自慰のようで。
熱く張りつめた自身をそっと取り出してロイはエドワードのクリトリスにこすりつけた。
コリュッとした感触はロイの尿道口を刺激する。
もちろんエドワードも敏感なクリトリスを刺激され、おとなしくしていることはできない。

「ヒッ、ア、アッ!ンンンン!」

びくびくっとふるえ、エドワードは頂点に上り詰めていた。
愛液を溢れさせ、どろっとしっぽが膣から出てくる。
ぱっくりと開いた蜜壷がロイを誘う。

「エドワード、もういいだろう…?」

ペニスを蜜壷にあてがい、ロイはエドワードに問いかけた。
が、返事がない。

「エド…?」

不審に思い、顔をのぞき込む。








「にゃー…うにゅ…」










それはそれは気持ちよさそうな寝顔。
ロイはお預けをくらい、がっくりとうなだれたのだった。
泣きたい気持ちを抑え、ロイはエドワードの眠る布団の隣に潜り込む。

「そういえばこれ…」

ロイはエドワードの頭にしっかりと根を張っているようについている耳を引っ張った。
どうやら寝ている間は関係ないらしくびくとも反応しない。
なにかないだろうかと思いながらエドワードを見つめる。

「猫…耳…」

しかし見れば見るほどしたくなってたまらない。
布団の中で丸まったりエドワードから視線を逸らしたり、一人指相撲などしてみたがやはり…

「したい!」

もーだめだ!とロイはエドワードの足を開かせた。
ぐずくずになった蜜壷にペニスを押し込むとたまらなく気持ちよくて。
エドワードに申し訳ないという気持ちでいっぱいになりながらロイは達したのだった。

その余韻のままロイもエドワードの隣につっぷしたのは言うまでもない。






翌朝。



エドワードに揺さぶられてロイは目を覚ました。

「ん…エド…」
「ちょっと大佐!どういうことだ!」
「は?」

ロイは身を起こしてエドワードをみた。

「腰は痛いし気だるいし挙げ句の果てにナカに出しやがって!俺を酔わせてなにしやがる!」
「いや…私が止めても君は飲みっぱなしだったよ…ん?」

エドワードを本日初めてしっかり直視したロイは目を見開いた。


猫耳がとれている…!


急いでロイはエドワードの体をひっくり返し、お尻の部分みた。

「とれてる…」

はあぁ…と深く息を吐き出してロイはベッドに倒れる。
すると取れたであろう猫耳しっぽが落ちていた。

「昨日君はこれをつけていただろう?」
「へ?ん…あぁ」
「君、昨日酔っぱらって変な錬成をしてしまってこれも君の体の一部になっていたのだよ」
「ハァ!?」

エドワードは驚いてしっぽを手に取った。
確かに金具で取り付けていたのにまるで生えていたかのような生え口だ。

「ごめん、大佐…これもどしてくれるためだったんだな?」
「あぁ…は?」
「俺の体戻してくれるためにしてくれたのに…ありがとう!」
「え…いや、うん…どういたしまして…?」

どうやらエドワードは勘違いをしているらしい。
しかし、どう言っていいのか分からずロイは訂正するタイミングを失ってしまった。

そんな様子を外から見ていた人影が一つ。

「大人になったらとれるのよ…」

そこにはにやっと不気味な笑いを顔面に貼り付けたホークアイが立っていたのだった。





end









LOVELESS落ちはどういう物かと…(死)



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