媚薬でだまして
「うわああああぁぁぁっっ!」


ボッカーーンッ!!


もの凄い爆発にエドは吹っ飛ばされていた。

「勝者、ロイマスタング!!!」

大いに会場が沸く。
ここは軍の練兵場。
東方司令部内で鋼と焔どちらが強いのかという噂のせいでこういう事態になっていた。
敗者、エドは黒くなって練兵場の端に転がっていた。
負けたのがよっぽど悔しかったのだろう、意地でも担架に乗ろうとしない。
やれやれといった感じでロイはエドに近づいた。

「こら、鋼の、とりあえず病院行ってこい。怪我は・・・しないように調節はしたのだがね?」
「してねぇよ・・・黒くなっただけだい。」
「なら、なぜ・・・」
「うるさい、悔しかったんだよ!!無能大佐!!」
「敗者の君には言われたくないのだがね?」
「うっっ・・・」

言葉につまったエドをそっと抱き起こしてロイはささやいた。

「本当に申し訳ないことをした。お詫び・・・というわけでもないのだが。」

ロイが取り出したのは一つの錠剤。

「おそらく大量にすすを吸い込んだはずだ。夜、寝る前に服用すれば浄化してくれるはずだ。」

そう言ってもう一度すまない、と詫びてエドに錠剤を渡した。

「絶対、寝るまえだからな」

ふっ、と微笑んでエドを抱きかかえ担架に乗せる。
ロイは憲兵に病院の手配を命令して職務に戻っていった。




エドはとりあえず1日入院しろと医者に言われ病室にいた。
そろそろ床につこうかと思いロイにもらった錠剤を服用した。

床についてすぐうとうとしはじめたエドは躰の異変に気付く。
妙に熱く疼くのだ。
気のせいだと振り払おうとするがだんだん呼吸が荒くなる。
我慢できなくなってエドは右手をズボンの中に入れた。
オートメイルの右手が熱くなったそこには心地よくて。
左手は胸の飾りを摘んだ。
枕に顔を埋めて声が漏れないようにする。
それでも嬌声は少しだけ漏れてしまう。

「あっ、ふっ・・・」

静かな病室に響き渡る自分のいやらしい声が恥ずかしい。
エド自身を扱いていた右手を滑らし後孔の周りを刺激しすぐに綻んだそこに中指をゆっくり挿入した。

「ああぁっ!」

びくびくとエドの躰が震える。指を挿入しただけでイってしまったのだ。

いつもよりはるかに感度が良くなってしまっている自分の躰が怖くなりエドは涙をこぼした。

「うっ、ロィ・・・」
「呼んだかね?」
「え゛?」

突然窓のそとから声がしたのだ。
ガラッと窓を開けて進入してきたのは声の主はロイ。
呆然と自分を見つめるエドに

「私が見舞いに来てはいけないのかね?」

と問いかけるとエドはふるふると首を横に振った。

「さっきは妙に色っぽい声を上げてはいなかったかね?」

エドがギクリとなるのがよく分かる。
全く嘘を付くのが下手だと思いつつ。
ベッドに腰掛けてロイはエドにキスをした。
ぶるりとエドの躰が震える。
そのまま口内に進入し舌を絡め取る。
エドの口の端から唾液がこぼれた。
長いキスから解放すると思いっきり布団をめくり上げる。

「あーーーーーーーっっ!」
「やっぱり一人でしていたんだね。」

そう言ってロイはにやりと笑った。
あまりにも恥ずかしくなってエドは顔を真っ赤にして反論した。

「う、うるさいっ!エロ大佐!エロイマスタング!!」

そんなことお構いなしでロイはエドの乳首に吸い付いた。

「あんっ!」

口内で小さな突起を押しつぶすように刺激する。
あっという間に固くなった突起を摘んでロイは独り言のように

「今日は感度が良いようだね、一体どうしたモノか。」

とつぶやいた。

「わっ、分かんないけど・・・大佐にもらった薬を飲んで寝ようとしたら躰が・・・!!!」


“効果は十分なようだ”


ロイは内心ほくそ笑んだ。
エドに渡した薬は浄化薬などではなく媚薬。
近頃どうしても素直になってくれないエドにじれていたロイはエドを素直にさせる方法を色々考えていたのだ。
それで思いついたのがこの『媚薬作戦』。
快楽にはめっぽう弱いエドを屈服させようとしたのだ。
しかしエドも頭がよい。

「もしかして、ロイッ!あの薬っ!!」
「何のことかね?」

そう言ってエドを押し倒す。

「ぎゃああぁぁーー!止めろ、変態!!」

暴れるエドを容易に布団に縫いつけてロイはエドの上に覆い被さった。

「やめっ、んっ」

うるさい口を唇で塞いでロイはエドの下半身に手を伸ばした。

「ああっ、やぅっ!」

ロイの大きな手にすっぽり包み込まれて上下に扱かれる。
先端を指先でえぐられエドはあっけなく二度目の精を吐いた。
それからロイはひくひくとわななくエドの後孔に一気に指を三本突き立てた。

「きゃううぅぅぅ!」

たやすく三本の指を受け入れいやらしくうごめく そこにロイはさらに愛撫を加える。
指を中でバラバラに動かしながらエドの前立腺を探す。
やがてぷっくらとしたその場所を見つけそこだけ執拗に攻める。
時にはひっかくように、時には指で挟んだり。
薬がかなり効いているのか、エドは喘ぎっぱなしだ。

「ろっ、ロイッ!もうっ」
「どうして欲しいか自分でいってごらん」
「えっ、やあ!!」
さらに激しく中を擦り上げる。

「もうっ、やだぁ・・・意地悪っ!」
「このままで良いのかね?」
「あっ・・・・」

ロイの先端がエドの後孔にあてがわれた。
そのまま入り口をそれで擦られる。
エドは自ら腰を上げ、指で後孔を限界まで開かせた。

「ロイの、ここにちょうだいっ!」
「良くできました」

そう言って優しく触れるだけのキスをしてエドの中に押し入った。

「ひっ、ああああぁぁっっ!」

入れただけでエドはイった。

「いやらしいな、エドは」
「あっ、あっ、止まら、ないようっっ!」

薬のせいで感度の増したエドのそこは止まらない。
必死に止めようと自らの根元を戒める。
しかしロイはそれを許さない。

「死ぬほど気持ちよくしてあげる。」

そう告げて激しく何度も突き上げる。

「あっ!あっ、やあ!!」
「イくぞ、エド。中に出すからな!」

そう告げてさらに腰を激しくエドに打ち付ける。

「きてっ、ああっ、中にっ、きてえぇぇ!!」
「ーーーくっ!」
「ひっ、あああぁぁぁ!!!!!」

一段と高く嬌声を上げるとエドはかくりと気を失った。



次の日の朝


「クソ変態ーーーー!!」
「そう言われても君だって感じていたではないか。」
「うるさいっ!あんなふっといのでぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ・・・」
「下品なこと言うな、可愛い顔が台無しだぞ」
「〜〜〜〜〜〜っっ!」

この男には一生口でも躰でも勝てないとエドは心底そう思い、がっくりとうなだれた。




end


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