触手絵茶の産物






ありえない、ありえない…!
こんなことは絶対にありえるはずがないのに、どうしていつもこう、俺は巻き込まれているんだ…!


「なんだこれは…」

俺は目の前に迫ってくる気持ちの悪いうねうねしたものにただただ呆然とすることしか出来ない。
だって、普通に考えておかしいだろう?
ここは学校だ、ここは部室だ。
所謂RPGの世界ではない。
そんな世界にこの化け物が存在するのなら理解できるけど、いいか、現実世界だぞここは!
いくらなんでもやりすぎだと、俺は頭を抱えた。

「何故ハルヒはこんなものを考えたんだ…!」

いや、分かってるさ。
きっとゲームのしすぎだ。
確か、コンピ研の新作ゲームがそういう系統だった気がする。

「どどど、どうにかせねば…!」

じりじりと後ずさりながら、俺はドアノブに手をかけた。
…はずだったのだが、その手はいつの間にかその化け物の触手に絡め取られていて。
逃げ出すどころか、捕らえられてしまった俺はヒ、と息を飲んだ。

「や、やめろって…!」

振りほどこうともがいてみたが、予想以上の馬鹿力にびくともしない。
待て、コレは大ピンチなのではないか?
どうにかドアノブに手が届けばと、もう片方も腕も伸ばす。
しかし、もちろんその手もドアノブに触れることなく、宙をかいた。

「い、てええぇ!」

その場に思い切り転んだ俺は後ろを振り返る。
良く見れば、足首に気持ちの悪いものが絡み付いていて。
ぬるぬるとしたそれは制服のズボンの裾から入り込んできた。
ちょっと待て、コレはもしや触手に食われるというより…

「嫌だ、クソッ…やめろ!」

ゆっくりと這うように這い上がってくるそれは、太ももにまで到達した。
やばい、コレは本格的にやばい。
あられもない姿になる前に助けを呼ぼうと大きく口を開けた。

「誰か、助け…むぐ…ぅ!!」

途端、ずるりと口の中に何かが滑り込む。
言わずもがな、例の気持ちの悪い触手で。
どろり、と口の中に広がる甘味にも眩暈がした。
それはどんどんと口の中に溢れていって、止まることを知らない。
どろどろと顎を伝って、甘い液体が滴り落ちていく。
絶対に飲み込むものかと、必死に舌で液体を押しかえしていたのだが、それもそろそろ限界だった。

「う、うぇ…ん!」

咄嗟に液体を飲み込んでしまって、俺ははっとした。
どろどろしたものが胃へ落ちていくのを感じながら、意識が朦朧としてくる。
抵抗していたはずの体もいつも間にか弛緩しきってしまい、がくりと力が抜けた。
床に倒れ込みそうになるが、触手があちらこちらから体を支えているため、倒れることは免れる。

「ふ、あ…ぁ…」

くちゅくちゅと耳たぶを吸われて、ぞくぞくとしたものが背筋を這い上がる。
感じたくないのに感じてしまっていることが屈辱的で、涙が滲んだ。
いくら力を入れようとも、もがけばもがくほどに触手の動きは大胆になってくる。
ついには先ほど太ももを這い回っていた触手が大事な部分に触れてきた。

「嘘、だろぅ…!?いや、やぁ!」

信じられない。
触手が股間に触れてきたことも、俺の股間が興奮していたことも信じられない。
いやだといくら言った所でこのなぞの生命体が聞き入れてくれるはずもなく、俺はただいいように弄られ続けるしかないのだ。
にゅる、とペニスにまとわりつきながら上下に扱かれれば腰が震える。
じんわりとズボンが濡れてシミを作っているのが、恥ずかしくてたまらなかった。

「や、だ…!ひ、いいぃい!!?」

突然、細い何かが先端をちろちろと舐めるように弄繰り回し始める。
その、なんとも言えない刺激にうっすら目を開いた途端、とんでもない快楽が突き抜ける。
ズボンをはいたままだと何が起きているのか、分からない。
でも、見るのは怖い。
どうなっているんだ、俺の下半身は!

「や、や…あああぁ!」

ちゅ、ちゅと卑猥な音を立てて吸われている気がする。
俺はぼんわりとズボンのシミが広がっていくのを眺めながら、中の様子を想像していると。
するする、と伸びてきた触手がズボンの前をくつろげはじめた。

「あ…やめ、ろぉ!」

ずるり、と下着ごと下半身を覆うものを取り払われて、俺は悲鳴じみた叫び声をあげた。
もちろん、それは震えてしまって大きな声にはならなかったが。

「な、何だよコレ…」

あまりの事態に俺は眩暈を感じていた。
だって、誰だって尿道に触手が入り込んでいるだなんて想像できないだろう?
先端から伸びている細い、紫色に俺は絶句する。
しかし、そうしていられるのも長くはなかった。
紫色のそれが激しく動き出したから。

「ひぇ!?やらあぁぁ!」

にゅぷにゅぷとペニスの中まで犯されて、俺は体をしならせる。
感じたことのない激しい快楽に、気がおかしくなってしまいそうだ。
生理的な涙と、飲み下しきれない唾液と、それからさっきの甘い液体で俺の顔はぐちゃぐちゃに違いない。

「いやら…も、イク…!イかせて…!」

絶頂がじわじわとこみ上げる。
しかし、尿道をふさがれているため精液を吐き出すことは出来ない。
それでも高まる体に怖くなって、歯がカチカチと鳴った。

「やめて、もう許して…!ひ、イク…!!」

精液を出したいのに、出せれないその状況なのにも関わらず。
どうやって達することが出来るだろう。
しかし、気付けば俺は精液を出さずに達していた、女の子の絶頂のように。

「ひ、らめえぇ…!も、壊れる…精液出した、いぃ!」

いやいやと頭を振り乱して悶えれば、ちょぽんと細い触手が引き抜かれた。
やっと射精が出来るという悦びだけに取り憑かれた俺は、口元にうっすら笑みさえ浮かべてしまう。

早くイきたい、出したい

そう願えば、大きく口を開けた触手が俺のペニスを銜え込んだ。
そのまま強く吸われながら上下に擦りあげられる。
先ほどドライオーガズムを迎えたばかりの体はすでに限界で。

「で、る…!いや、らめええぇえ!」

びくん、と腰が跳ね上がったと同時に精液が尿道をせりあがって吐き出された。
その精液を触手が体内に取り込むかのように吸い上げている。
それを眺めながら、俺の意識は完全にホワイトアウトした。









ここら辺で私は力つきた模様です。

たかみんはどえす。
こっさーじもどえす。


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