甘い眩暈7




縛り上げたペニスは苦しそうにぴくぴくと震え、天を向いた先端からは じわりと先走りがあふれ出している。
そのペニスを指先で弾くと、彼ははしたなく声を上げて、解いてくれと泣き叫んだ。
今さっき戒めたばかりなのに、解くはずがない。
もっと高めて、苦しくてたまらなくなり、彼がみっともなく解放を叫ぶまでは外して上げない。
楽しまないと、意味がないのだ。

「こっちの穴、犯して上げますね」

さらに追い打ちをかけてやろうと、僕はアナルに指を押し当てた。
驚いた彼は逃げだそうと腰を捩ったり、足をばたつかせたりしているが、離してやらない。
まだ硬く口を閉ざしたままのそこに、人差し指をゆっくりと埋め込んでみる。
しかし、強ばった彼の体では第一関節まで飲み込むのが精一杯だった。
これでは彼とつながることなんてできやしない。

「力、抜いて下さいませんか」
「無理、です…!いやぁあ!」
「くだらないこと言ってる暇があったら力を抜く努力をして下さい」
「うっ、ふ、う〜!」

彼は僕の言葉におびえながらも口を閉ざし、どうにか体の力を抜こうと試みる。
しかし、緊張と恐怖から体はがたがたと震えていて、それどころではない。

それどころではないのは分かっている。
でも、待ってられない。
苛々する。

「すみません、待てません」
「…へ?ぁ、ア───ッ!?」

ぎちり、と悲鳴を上げるアナルに指を根元までねじ込んだ。
そうすれば彼の体はのけぞり、ぴくぴくと震えて。
あまりの衝撃に目を見開いている姿も可愛いなぁ、だなんて思いながら僕は指をゆるゆると動かし始めた。
彼はと言うと、痛みと異物感に顔を歪ませ、必死に耐えている。

「痛がる顔も可愛いなぁ…」
「や、だぁ…!ひんっ!」
「でも、気持ちよくなってる顔のほうが好き」

そう言って笑うと、僕は内壁をゆるゆると擦りながら、何かを探す。
お尻の中で一番感じるところ。
しつこくあちらこちらを擦り上げれば、少し緩んだアナル。
試しにと二本目の指を挿入すれば、苦しそうな喘ぎは聞こえたものの、スムーズに指をくわえ込む。

「凄いはしたない体ですね?おしりにも素質がありそうだ」
「そ、しつ…?」
「そう、淫乱の素質」

そう言えば、彼は顔を歪めていやだ、違うと繰り返した。
素直にならない、頑固な性格がちらちらと垣間見える。
そんな性格でさえ、今は僕を煽る要素にしかならない。

「ほら、気持ちよくなっちゃって下さい」
「無理、無理ィ───!」

彼は頭をぶんぶんとふり、情けなさそうに眉を下げた。
早くこの生意気な顔を快楽に染め上げたい。
内壁をいろいろと擦り上げて、イイトコロを探す。
そうすれば、いきなり彼から高い悲鳴が上がった。

「ひゃあぁ!?あっ、んん!」











続く


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