黒の感情9




押しつけられたソレの熱さに、火傷をしてしまいそうだ。
俺は怖くて、つま先でソファを蹴ったけれども、腰を引き寄せられて逃げることは叶わない。

嫌だ、と言う思いと、嬉しい、と言う思い。

無理矢理犯されるのは嫌だけど、古泉に犯されるのは嬉しい。

もう、訳が分からなくて頭を弱々しく振ると、古泉は俺の頭をくしゃりと撫でて。

「挿れちゃいますよ…?」
「───ッヒ!」

ぬぐ、と先端がアナルにめり込んだ。
そのまま腰を押し進められれば、信じられないことに俺のそこはペニスをどんどんと飲み込んでいった。
嘘だろう?
圧迫感はあっても、痛くないだなんて。

「ひぁっ!?ひゃ、いやぁぁ…」
「すごい…慣れてるみたいだ」

古泉のその台詞にはっとした。
違う、初めてなのに、そんな勘違いしないで欲しい。
だから、どうにか弁解しようとするのだが、俺の口からはひきつれた喘ぎしか飛び出てこなかった。

「アッアッ!はひっ!ひっ、あぅう…」
「凄い可愛い顔…あなたもこんな顔、出来るんですね」
「やらっ!ちが、違うぅ…」
「お尻もおちんちんも気持ちが良いんでしょう?ぐちゃぐちゃにかき回して欲しいんでしょう?」

古泉は少し上気した頬で、俺を見下ろした。
ぐ、ぐ、と馴染ませるように少しだけペニスを動かされる。
じわじわ、と快楽が体中に広がった。

「沢山感じさせてあげます」
「ふぇ?ア゛ッ、ア゛ッ!」

突然、ずるり、とペニスを引き抜かれたかと思うと奥まで叩きつけられる。
内壁をずるずると捲り上げられる感覚が、あまりにも気持ちよくて。
でも、こんなに大好きな古泉に、こんなに感じる犯し方をされたら駄目だ。
きっと、頭がおかしくなってしまう。
気持ちよすぎて、感じすぎて壊れてしまう。
イくのが怖くて、俺は自らのペニスに手を伸ばし、根元を強く握りしめた。

「おや、そんなことするんですか?」

古泉は笑いながら、先端を人差し指の腹で擦り始める。
ぐぐぐ、と射精感が高まってきて、俺は唇を噛みしめて頭を振った。
でも、一度自覚した射精感は消えてくれない。
じわじわとペニスは熱くなり、さらにはアナルも爛れきってドロドロだ。

「やっ、やらああぁ…か、んじる!」
「ふふっ、可愛い…でも、他の誰かにこの顔を見せているのなら、妬けますね」
「ちが、違う…古泉、だから、感じ…る!は、じめてだからぁ…!」

訳が分からなくなって俺は変なことを口走る。
古泉はというと、目を丸くして俺を見ていた。










続く


あきゅろす。
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