俺から了解を得た途端、指は激しく動き出す。
慣らそうとする動きではなくて、的確に、確実に快楽を引き出そうとする動きだ。
激しく抜き差しされながら、指が内壁を抉り上げる。
そうされればたまらなく感じてしまう、気持ちいい。
「はうっ！あ、あっ！」
「凄い絡みついてきますよ…」
気持ちいいんですね、と嬉しそうに笑いながら古泉は三本目の指をきつい隙間からねじ込んだ。
また、ぬぐ…と広げれる感覚がたまらない。
じんわりと甘い痺れが体中に広がった。
俺は古泉にされるがままはどうにも気にくわなくて、ごそごそと足を動かす。
そして、古泉の足の間に自らの足を滑り込ませると。
「…っ、キョン君…！」
「はっ、はっ…これ、でも感じる…？」
「もち、ろんです…！」
古泉は息を詰まらせながら、俺の拙い足の動きを見つめた。
きゅ、きゅ、と膨らんだ股間を緩く足で押さえつければ、さらにそれは質量を増した。
足の裏で古泉の高ぶりを感じながら、自らのアナルをいじり倒されているこの状況。
あまりにも卑猥で、想像しただけでも眩暈がしそうだ。
それでもしたい、感じたいし感じさせたい。
「いつ、きぃ…！も、ほしい…！」
「何がほしいのですか？」
にやり、と笑って古泉は俺を見下ろした。
こう言うときにチャンスを決して逃がさず、古泉は俺にいやらしいことを言わせようとする。
まったく抜かりのない男だ、とぼんやり考えながら俺は素直におねだりをした。
「いつきの、お、ぉ…ちん、ちん…が、ほしい…」
「ふふ、よく言えました…可愛いですよ」
古泉は心底嬉しそうに笑うと、俺の中から指を抜き、腰を引き寄せた。
そして自らのペニスをゆっくりと取り出す。
それを見ていると、どうしても愛して上げたくて俺はむくりと起きあがった。
驚く古泉の足の間に顔を埋めると、ペニスに頬ずりして。
そして、ぱくりと銜え込んだ。
苦いような、しょっぱいような味がするが、それが古泉のものだと思うと愛おしい。
「そんなに積極的にされたら、何を言って良いか分かりません…」
「んむ、ふっ、何も言うな、あむ…」
「もう十分濡れましたし、勃起もしましたから大丈夫ですよ」
貴方の口の中もいいですが、できればほかの場所で一つになりたいので、だなんて言われて俺は顔を真っ赤にしながらペニスから口を離す。
たらり、と透明な糸が口から流れ落ちた。
ドキドキしながらゆっくり身を起こす古泉を見つめる。
久しぶりに一つになれるのかと思えば、胸がいっぱいで。
はやく、はやくキてほしい。
「足、しっかり広げて下さい」
「ん…」
俺は体を横たえると、足を開いて膝裏に腕を通した。
目一杯、いやらしいところが見えるように。
一樹が、興奮するように。
続く
