密室2



「俺はここを帰る場所にするつもりはない」
「それは困ったね」

全く困ってはいない、胡散臭い笑顔でロイは言った。
ロイはいつもこうなのだ、エドワードの事は子どもだと思って相手にしない。
いい加減子ども扱いにいらっとしたエドワードは立ち上がり、部屋から出ようとした。
しかし、すぐに肩を押し返され、パイプ椅子に座らされる。

「な、なんだよ!」
「では、君がすぐに帰ってきたくなる、ここにずっと一緒にいたいと思える魔法をかけてあげよう」

にこり、と笑ったその笑顔に背筋がぞっとした。
本能的にやばい、と感じている。
エドワードは両手を合わせようと素早く手に力を入れるが、それまでもねじ上げられてしまい。

「体がしっかり覚えていればいいんだよ」
「え、なっ!?」

いきなり下半身に触られて、エドワードは小さく悲鳴を上げた。
そんな、誰が同姓の上司に下半身を触られるかと考えていただろう。
なんの覚悟も準備も出来ていなかった体は、ビクリと跳ね上がった。

「何考えているんだ、やめろ!」
「やめるわけなかろう?それより、集中したまえ」
「無理っ!ばかっやめ…!」

むちゃくちゃに暴れているのに、びくともしないのはなぜだろう。
鍛え方はそんなに変わらないはずだが、体格の違いだけでこんなにも差がでる。
必死の抵抗も効果がなく、エドワードは情けなく下半身を剥かれてしまった。

「なんで脱がすんだよ…!」
「もちろん、いやらしいことをするためだが」
「なんで俺が…、ヒッ!」
「すぐにハマるよ」

言い返す暇もなく、いきなり萎えたそれを口に含まれてエドワードは叫んだ。
汚いとか、気持ち悪いとか大声で訴えるが、聞く耳を全く持ってくれない。
次第に腰を痺れさすような快楽が突き抜け、エドワードは体を捩った。

「やめ、や…!」
「勃起しているのに、やめろなどとは素直じゃないな」

呆れたようにそう呟くと、ロイはペニスを強く吸い上げた。
あまりの快楽に、エドワードは頭を振り乱す。
口の端から飲み下せなかった唾液がとろりと溢れた。

「へんた…いぃ!やっ、あう!」
「気持ちいいくせに」

にやりと笑うと、ロイは先端を執拗に舐めて吸い上げる。
あまりの快楽に、エドワードはすぐに射精しそうになった。
しかし、いくら何でも上司の口に吐き出すことなんて出来なくて。

「出ちゃ、う…!あ゛、うぁあ!離せ、離し…!」

いやいやと首を振り、快楽に耐えようとするが。
先端を抉られながら吸い上げられると、もう駄目だった。
エドワードは腰を震わせながら、ロイの口の中に熱を放つ。










続く


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