空がきれい


憂鬱だ、非常に憂鬱だ。

エドワードは窓の外とロイを見比べてはぁ…とため息をついた。
外はものすごい風と雨。
中はどんよりとしたロイの醸し出すオーラ。

「……〜〜ッ!あぁもう鬱陶しい!」

ロイに向かって思いっきり枕を投げつけた。


久しぶりに帰ってきたらイーストシティは激しい雨風。
そのせいで運行見合わせの列車が続発し、目的地へ行くことが不可能になってしまった客が大量続出。
宿はいっぱい、仕方がなく恋人…と呼べるのかよく分からないがロイの家にお世話をしてもらっていたのだ。
しかしこの大雨ではロイのテンションはがた落ち。
昨日の夜も結局ことに及べず、エドワードは相当いらいらしていたのだ。

「腹立つなっ、うじうじするな!俺は欲求不満でキレそうだっての!」
「あ、あぁ…一人でしておきたまえ…」




………


ぷちん☆



「っ、何するんだ、エド!」
「その気にさせてやろうじゃねぇか」

エドワードはニヤリと笑うとロイの寝間着から萎えたロイを取り出して口に含んだ。
包皮を剥き、性急に刺激を与えるとロイのモノはすぐに大きくなった。

「ほら、あんただってやろうと思えばできんじゃねぇか」
「いや、フェラされたら誰でもこうはなる…」
「無視!」


そう宣言するとエドワードはロイを口に含んだまま自らの体の準備を始める。
小さなペニスを右手で、左手は蕾の中にあった。
くちくちと濡れた音が響き、蕾はすぐに柔らかくとろけ、ロイのペニスを欲する。

「ッ…もっ、入れる…」
「待て…エド…!っ!」
「ふああぁぁっっ!」

ぐぷっ…とエドワードの後孔に凶器が突き刺さる。
自ら腰を振りながらロイの背に腕を回して。

「ロイ…ロイが動いてぇっ!お願い…」

涙に濡れた瞳が快感で細まる。

「ロイに気持ちよくしてもらいたぃ…」

今度はロイの理性の糸と雨の日というトラウマ(?)が消え去った。
エドワードを押し倒すと激しく抽挿を開始する。
昨日の夜にやっていないため二人はいつもより早く達しようとしていた。

「イクっ…あああぁぁぁっ!」
「…くぅ!」

快感の絶頂に達し、しばし気だるいまままどろむ。
汗ばんだ体をあわせ合い、深く口づけを交わす。

ふと外を見たエドワードはあっと声を上げた。

雨上がりの空は雲の間から少量の光が漏れ、きらきらしていてきれいだった。






end


あきゅろす。
無料HPエムペ!