古泉の胸に顔を埋めて、ぎゅ、としがみついた。
広くて暖かい、彼の胸にこんなにも安心するだなんて。
静かに目をつむって体を預ける。
すると、古泉は優しく抱き留めてもう一度首筋を吸った。
「あ、ひゃう！」
「ここも、気持ちよくなりましょう？」
ゆっくりとペニスを掴まれて、俺は小さく悲鳴を上げる。
ビリビリ、と痺れるような快楽が背筋を駆け抜けて。
竿を扱きながら、先端をぐりぐりと抉られればたまらなく気持ちがいい。
頭がおかしくなってしまいそうだ。
脳髄からどろどろにとけていってしまいそうな感覚。
「こ、いずみぃ…！」
「大丈夫です、怖くないですから」
「きもちい、こんなの初めてで…怖い！」
びくん、びくんと腰が揺れる。
口からは信じられないくらい甘ったるい、甲高い声が溢れて。
いやらしい自分がすべて古泉の目の前に曝されている。
もう、 たまらなく興奮している自分が隠しきれない。
「ど、うしよう…！イっちゃう、イ…ッ！」
「待ってください」
「あ、うぅ…！？」
古泉にいきなり刺激されるのを止められて、俺は情けない声を上げる。
虚ろな目で、古泉を見上げた。
すると、古泉は申し訳なさそうに微笑むと俺の額に口づけて。
「こちらで、一緒になりたいんです…」
「あ、ぅ…」
ぐ、とアナルを中指で押されて背筋がゾクゾクとする。
まだ傷は完全に癒えきってはいないが、それより早く一緒になりたい。
もっと、もっとお互いに触れ合って熱を感じたい。
俺は深く息を吐いて、無理のないように体の力を抜いた。
古泉の指が、ぐっと入り込んでくる。
熱いアナルを指が逆流して入り込んできた。
俺はたまらずに声を上げ、シーツを握りしめる。
「キョンくん…凄い、あったかいです」
「そんな実況するな！」
かあっと熱が頬に集まり、たまらなく熱くなる。
本来排泄する所を弄くられているだけでも恥ずかしくてたまらないのに。
古泉の頭をゲンコツでポカポカ叩くが、はっきり言って力なんてほとんど入っていないだろう。
中指の根元まで埋め込まれてしまったようで、奥深くをぐいっと押し上げられた。
たまらずに上擦った声が漏れる。
「ここ、感じます？」
「バカ…！そんなこと、聞くな…！恥ずかし…」
「恥ずかしいことだからこそ、知りたいんです」
にこり、と微笑んだその顔にくらり、とめまいを覚える。
恥ずかしくてたまらない。
俺が頑なに口を閉ざしてしまったからだろうか、古泉は意地悪く笑うと、くちゅくちゅと音がするくらい中を抉り始めた。
気持ちがいいところを古泉の指が掠めていく。
しかし、それは少しだけふれるのみに留まり、直接的な刺激は与えてくれなかった。
たまらず、俺は口を開く。
「感じる…！気持ちいいから…！」
「だから？」
「だから、もっとシテ…気持ちいいところグリグリってシテほし…！ひゃあああぁぁあ！」
俺が素直に口を開いたからだろうか、古泉は俺の望み通り気持ちがいい所を強く押し上げてくれた。
そこを通して快楽がペニスに走り抜ける。
続く
