悲壮美-tragic beauty- 13


腹に付くまで反り返ったペニスはぱたぱたと先走りを腹の上に落としている。
そのペニスの根元は可愛いレースが揺れていて。
それをはずして欲しくて俺は腰を突き出した。

「イ、きたい…!」
「イきたいんですか?」
「だって、だってぇ…」

ぶるぶると震えながら俺は腰を震わせる。
下半身全体が燃えるように熱くて、自分の体ではないみたいだ。
もうこの熱を早く解放してしまいたい。
このままでは壊れてしまう、そう頭の片隅で思った。
しかし、古泉はにっこりと笑って。

「もう少し、我慢です」

残酷にそう言い放った途端、古泉は先端をグリグリと抉りながら中をかき回し始めた。
驚いた俺は体を硬直させる。
中を弄くり回されるよく分からない感触とペニスへの直接的な刺激。
さらには中をカリッ、と何かを掠めるように引っかかれて体が跳ね上がった。

「ヒイィッ!?」
「おや、ここですか?」
「らめっ、壊れる…!あが、あ、アァア───ッ!?」

ビクン、と体が一際大きく跳ね上がり、頭が真っ白になる。
何が起こったのか分からないが、とにかく酸素が足りなくて俺は陸に上がった魚のように口をパクパクとさせた。
古泉はにこやかに笑うと、パンパンに膨らんだペニスをなで上げて。

「空イキしましたか?」
「───っ、はっ、ぐ…?」

訳が分からずに俺は古泉の顔をぼんやりと見つめる。
今のは何だったんだろうか、精液を出していないのにイったような感覚だった。
しかも、普段感じたことの無いようなオーガズム。
恐る恐る見つめた先にあったペニスは未だに勢いをなくすことなく、勃起している。
怯える俺を見た古泉は可愛らしい戒めをしゅるりと解くと、ピンッとペニスの竿を弾いた。

「次は濃厚なミルク、たくさん出して下さって結構です」

ぴたり、と何かがアナルにあてがわれる。
知らない熱さだが、なんとなくそれが何であるかは想像できた。
今からどうされるのかは分かっても、逃げる気にはなれなくて俺は古泉にされるがままだ。
ズ、と先端がアナルに埋め込まれる感触に鳥肌が立つ。
不思議と痛みはなく、あるのは嫌悪感のみ。
きっと馬鹿親父の媚薬のせいだと思っているところで、いきなりペニスを捕まれ、上下に激しく動かされた。
一瞬力が抜けたのを見逃さず、ごりごりと内壁を押し広げてペニスが押し入ってくる。
アナルへの激しいの刺激と、ペニスに与えられる快感に俺は達していた。

「んあああぁぁああ!」

足先に力が入り、シーツをひっかく。
じわじわと高みに持って行かれる方法ではなく、いきなり突き落とされたような感じの絶頂だった。









続く


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!