そんなにいらない4


もう、俺は何がなんだか分からなくて。
ただただ、二本のペニスに攻められてわけの分からない快楽に身を投じていた。
なんで力は二分割でもちんこのでかさは二分割じゃなかったのだろうかと恨むほどだ。
思いっきり睨みつけてやりたいが、蕩けた目では効果はない。
むしろ逆効果だったようで、ロイはにやりと笑うと後ろのロイに何か耳打ちを始めた。

「な、んだよぉ…!」
「いや、なんでもないよ…?ただ、ね」

そういって、いきなり中のモノの動きが変わる。
今までは交互に出たり入ったりしていたソレが、同時に動き始めたのだ。
大きなものが同時に入り口を広げて、俺は悲鳴を上げる。

「いやぁ!でちゃう、でちゃ…!」
「ほら、今度は一気に奥までいくよ」
「あぐぅ!!あ、んああぁぁ!」

ゴリッと嫌な音を立てて二つの亀頭が俺の内部を押し上げた。
前立腺も擦られ、押し上げられるだけでなく、圧迫されてたまらなく感じてしまう。
本当に死んでしまいそうなほどの快楽に抗うことが出来ない。
俺はされるがままで、ゆすぶられる。
と、いきなり後ろに居るロイが俺の顎を掴むと無理矢理後ろを向かせた。
振り向くといきなり口付けられて俺は驚く。
ソレをみた前のロイはむっとした顔をして、今度は俺の乳首に吸いついた。
なんだか二人の間に火花が散っているように見えなくもない。

待て、こんなときに喧嘩するな!

「私には乳首があるからな」
「ふん、何を張り合っているのだね」
「ちょっと、待てよ…仲良くしろよ、お前ら、」
「エドを気持ちよく出来るのは私だ」
「何を言う、私だ!」

俺は愕然とした。
というか、呆れた。
何なんだこいつら。
本当に大人か、子どもだろう!
しかし、俺をよそにこの二人はくだらない喧嘩を始めて。
しかも、どっちが俺を気持ちよく出来るかで喧嘩しているのだから、もちろん俺にも被害が…

「ほら、うなじを眺め放題だ」
「私は鎖骨がある」
「エドは背中でも感じるんだぞ」
「ふ、やああぁぁ…!」
「何を!臍でだって感じる!」
「だめ、そこは、や、あああ!」

俺はもう、弄られ放題で体を捩らせた。
もう、コレが終わったら絶対に殺してやる!
そう心に誓いながら、どんどんと限界が近づく。
ペニスにはずっと熱がたまっていて、俺は射精したくて仕方がない。

「もう、限界…!出させて、出したい…!」
「う、はぁ…私も限界だな」
「ふん、早漏が!」
「黙れ、貴様こそイきそうな癖して!」
「もう、そんなのいいからイかせろ…!」

そう叫ぶと、二人は顔を見合わせてにやりと笑った。
(こんなときにだけ二人で悪巧みしないで欲しい。)
ロイたちは俺の脚を抱えなおすと、ずんずんと突いてきた。
やばい、コレはやばい。

「イク、イくからはなして…!」
「ほら、おねだりして…」
「う、ぃ…!おちんちん離してぇ…しゃせぇした、いぃ!」
「よく出来ました」

そういって戒めを外されて俺は意識を飛ばした。
おそらく激しくイったんだろう。
二人分の精液が中を満たす感覚だけははっきり覚えているのが胸糞悪いのだが。










「おや、目が覚めたかい?」

瞳を開けるとロイが心配そうに覗き込んでいた。
俺はその顔が見えた途端、もう一人の顔を捜してしまう。
すると、ロイは苦笑して言った。

「もういないよ、一緒になった」
「はい?」
「どうやら一緒に精を吐き出しとことで遺伝子情報が」

云々かんぬんとロイは何かを話しているがそんなのどうでもいい。
俺にとって重要なのは、先ほどのバカロイ二人がココにきちんと居合わせているかどうかの問題である。
ロイの話によると、二人は合体したようだ。
なので、二人が一つになったということは俺にとっては好都合。

「殴る労力が半減したな」
「はい?」

とぼけた面を思いっきりぶん殴ってやると、俺は布団の中にもぐりこんだ。
そして心に誓う。

「もう、三ヶ月は会いに来るもんか!」
「そ、そんな、落ち着けエド!」

ぎゃーぎゃー騒ぐ声を聞かずに、俺は耳に蓋をすると目を閉じた。







end



あきゅろす。
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