The hole6


「や、やああぁぁあ!」
「訳わかんなくなると思いますが、怖がらなくても大丈夫」

そんなこと言われて怖がらないほうがおかしいと思うのだが!
そんな突っ込みをどこか冷静に入れつつ、俺は襲い来る恐怖に震える。
その恐怖はすぐにやってきて、俺を奈落の底に突き落としたのだ。
まずは中がカアッと熱くなった。
焼けたように爛れた感触が気持ち悪い。
しかし、もっと恐ろしいことが起こった。

「う、そ…!!痒い、かゆいいぃ!」
「ほら、掻き毟りたいでしょう?」
「かいてぇ!おかしく、なる…!」

そう、中が熱く爛れてかゆみを引き起こしたのだ。
パニックになった俺は、とにかく痒い部分を思いっきり掻いて欲しくて叫ぶ。
もう、どうなろうがどうでも良かった。
今の一番の欲求は「中を思いっきりかき回して欲しい」
俺は恥ずかしいのを忘れて古泉にはしたなく強請った。

「おひり、入れて!かき回してよぉ…!」
「おや、さっきまでは嫌だと仰っていたのに?」
「なんでもいいから、触って!あ、アア――――――!!!!」

尻をゆらゆらと揺らせば欲しいものはすぐに俺を満たしてくれた。
ズブリ、と指がもう一本増やされて進入してくる。
ぶちゅっと果実が潰れるような水音がし、中から愛液が溢れ出した。
正確には腸液なのだろうが、そんなのどうでもいい。
激しく中をかき回される指の動きに俺は溺れていた。

「はひっ!あ、もっと、もっとおおぉ!」
「まったく淫乱ですね、本当は初めてじゃないんでしょう?」
「違う、はじめて、はじめて…!」
「嘘ですね、自慰のときにでも後ろ、弄ってたでしょう?じゃないとこんなにほぐれませんよ」

違う、違うと頭を振ればいきなり尻たぶを抓られて、俺は悲鳴をあげた。
さらに尻を平手で何度も打たれて、俺は涙を止められない。
素直に言えば許してもらえるのだろうか。
俺はがくがくと震えながら、正直に告白(というか懺悔)した。

「し、ましたぁ…一人でしながら、お尻弄って、あん!」
「ナニをしながらか、もっと詳しく?」
「お、オナニーでおちんちんとお尻両方弄って、あうううぅう!!」

ぐりゅっと前立腺を抉りあげられて、俺はイきそうになる。
恐々と古泉を見やれば、相変わらず笑っていて。
その笑顔が逆に怖い。
しかも、そんな笑顔を浮かべた男の手に持たれている禍々しい玩具に俺はひっと息を飲んだ。

「アナル用のバイブです、嬉しいでしょう?」

俺には刺激が強すぎてもう、訳が分からない。
混乱して俺が頭真っ白になっている間に古泉はバイブをゆっくり挿入し始めた。
細い先端がにゅうっと入り込み、だんだんと太くなってくる。
結局それは、ゆっくりと最後まで俺のアナルに押し込まれてしまった。
スイッチ部分だけが俺の尻から覗いているに違いない。

「さて、一人でアナルを弄っていた罰です」
「な、に…!!?ヒアアアァァアア!!」

いきなりバイブの振動が始まった。
長いソレに奥の奥までを余すことなく犯される。
あまりの快楽に俺はもう射精寸前だ。
しかし、古泉によって射精はせき止められているので出すことは出来ない。
俺は必死になって叫んだ。

「お願い、イかせて―――!」
「だめ、です。コレはお仕置なので」

そういってにっこり笑うと奴は立ち上がった。
何事かと俺は奴を目で追う。
奴はビデオカメラをカチャカチャとスタンドにセットして。
そしてなぜかブレザーを羽織った。

「どこ、行く…?」
「仕事ですよ、ほったらかしてきたので」

そう、俺に絶望的なことを言い放つと、古泉は扉を開いた。
そして出て行く間際にこういったのだった。

「一時間くらいで戻ってきます、それまでにしっかり我慢しておいてください」






続く


あきゅろす。
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