The hole5


俺は逃げるよりもまず先に、今まさに俺に迫ってきている“何か”から気を逸らそうと頭を振る。
震える足先にも、戦慄く下腹にも力をこめてぐっと耐えた。
しかし、襲いくる生理的な欲求には逆らえなくて。

「お願い、とめて、とめて…!!」
「なぜです?こんなに気持ちよさそうなのに」
「で、る…おひっこ、でるうぅ―――!!」

そう、俺に襲い掛かっている感覚はまさに尿意。
すぐにでも漏らしてしまいそうで、俺はやめてくれと叫ぶ。
その声もすぐに言葉にならなくなり、気持ちの悪い喘ぎ声しか出なくなっていた。
古泉は楽しそうに笑うとローターに手を伸ばす。
外してもらえるのかと思った俺は少しの安心から、力を緩めてしまった。
しかし、古泉はローターを尿道に食い込ませるかのように押し込んだのだ。

「ヒィイ…!!?」
「ほら、おしっこ漏らしても良いですよ」
「あ、あ、でる、ああああぁぁああ!!」

堤防が決壊したかのように尿があふれ出す。
汚い水音を立てて、ソレが俺の腹やら真っ白なシーツやらを汚した。
信じられなくて俺は放心状態だ。
何でこんなことになってしまったのか分からない。
やっぱり、自首すればよかったんだ。
いや、それ以前にあんなこと、しなければ良かった。

「ふぇ、え…助けて…」
「何を言っているんですか、悪いのはあなたなんですよ」

そんなの分かっている、でもコレだって十分犯罪だろ!
そう、言い返したかったのに言いかけたところで更なる羞恥に俺は言葉を失った。
古泉が俺の尻の穴に指を突っ込み始めたからだ。
ゆっくりと進入してきたそれに、俺は体を捩って逃げようとする。
しかし、腰を押さえつけられて一気に奥まで挿入されてしまった。
普段は出すところに突っ込まれて、気持ちが悪い。

「やめ、なに…!?」
「ココ、女の子のお○んこのように感じるようにして差し上げます」
「いらん!そんなの、いらな…!」

冗談じゃない!
そんなところ、汚いし、自分でも見たことも触ったことも無いのに。
俺がグリグリと古泉が指を動かしにくいようにベッドに尻を擦りつけていると、奴はどこからかフックのようなものを取り出して、俺の両足に通されている棒にそれをかけた。
そして、ぐっと俺の腰を持ち上げるとフックの先を俺の手が括りつけれているベッドヘッドにフックの反対側をかけたのだ。
そうされると一気に俺の尻の穴は古泉の目の前に晒されてしまい。

「うそ、これ、やだああああ!」
「十分に可愛がってあげますよ、まずは…」

そういって取り出したのは細い紐。
何をするのかと目で追っていると、それはとんでもないところに括りつけられてしまった。

「ちょっと、それ、解け!」
「おちんちんにリボンが付いてるなんて可愛いじゃないですか…いっぱい我慢して気持ちよくなりましょうね」
「い、いやだ…!」

そう、ペニスの根元に赤いリボンをきつく蝶々結びに括りつけたのだ。
ソレを嬉しそうに見つめながら古泉はまた怪しげな液体を取り出す。
また、変な媚薬入りの薬なのか!

「ええ、そうです。今度は直腸吸収ですからキますよ」

良かったですね、って何も良くない。
嫌で仕方が無いのに、力が抜けた体はもう抵抗などできず、俺はされるがままだ。
とろり、と尻に冷たい液体が落ちてきた。
その液体が流れたところから少しずつ、熱を帯びる。
絶対、コレはやばい。
なのに、古泉は俺のアナルにまでその液体を大量に流し込んだ。





続く


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