快楽死


乱れたベッドの上に一つの体が転がっている。
気を失ってぴくりともせず、息をしているのかも不安になるほど呼吸音がしない。
彼は精液やら汗やらでどろどろで、気持ち悪そうだ。
アナルからは僕が吐き出した精液が大量に溢れ出してきている。
しかし、僕は後処理なんてしてやるつもりはない。

死んだように眠っている彼を冷たく見下ろす。
先ほどまでは快楽に狂ったように泣き叫んでいた彼は、今はなんと静かなことだろう。
先ほどまでの彼の姿が頭の中に思い出された。







「イヤだ、したくない」

初めはそういっていても、僕に暴かれていくことによってどんどん墜ちて。
最後には自ら腰を振って快楽を貪るのだ。
僕はそれを良いことに彼を好き勝手に扱っている。

「やらぁ!らめっ、でちゃ、あ、ああぁぁあ!」「結局好きなんじゃないですか、セックス」
「違うっ、ちが、ぅう…!」

頭を弱々しく振りながら彼は涙をこぼした。
僕はそんな彼を見るともっともっと虐めたくなってしまう。
もう果てそうだとむせび泣く彼の根元を戒めてさらに奥深くを後ろから犯してやった。

「だめ、や、あああぁう!」
「僕がイくまで我慢してください」
「無理ぃ、む、り、あ゛、ひいいぃぃい!」

ぶるぶると震える体を無理矢理押さえつけて突き上げる。
僕が彼を支配している、そう思うと酷く興奮した。
熱い中を無茶苦茶にかき回してやると、彼は目を見開いて抱えていた枕を握りしめる。
喘ぎ声も悲鳴じみてきて、もう本当に限界なのだろうな、と頭の片隅で思った。

「イきたいんでしょう?」
「う、ううぅう!や、だぁ…!」
「このままでいいんですか?」

そう聞くと、彼はふるふると首を横に振った。
ゆっくりと僕を振り返ると、悔しそうに口を開いて。

「イ、かせて下さい…!」
「よくできました」

僕はそう言って、戒めを解いてやった。









口元の笑みが深くなる。
完全に僕の性欲処理の為のようなセックスに悦びを感じ始めている彼。
ある意味僕の調教は成功していると言うことか。

ああ、でも。

「好き、になられたら困りますね」

そのときには、突き放すに限りますが。


そう思って、イケナイ笑いがこみ上げた。









end


あきゅろす。
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