玩具


ちょっとだけ。


ホントちょっとだけ「まあいいか」と思ってエドはロイとイーストシティの中心街から少しはずれた風俗街にいた。

エドは恥ずかしがってロイの腕にしがみついて顔を埋めながらある建物に入っていった。

俗に言う「ラブホテル」である。

「おれ、はじめてだよ・・・」

エドの頭の中のラブホテルのイメージはピンクとかムラサキのライトに照らされた全面ガラス張りだったが部屋に入った瞬間そのイメージは見事に崩れた。
普通のホテルの何ら変わりがなかったのだ。
ベッドがダブルと言うことを除いては。

「もっと凄いのかと思ってた・・・」
「そうがっかりするな」
「がっかりなんかしてねぇ!!ただ安心しただけ・・・って、うおっ!?」
「二時間しかないのでね、早くしようv」

そう言ってロイはエドを押し倒してあっという間に服を脱がした。

「や、ちょっと・・・っ」

ロイはエドの首筋をチュッと吸い、そのまま鎖骨を通りながら舌でエドの身体を辿った。

「あっっ・・・」

ピンク色の尖りを口に含みゆっくり刺激を与える。
ビクビクと浮く腰を抱きかかえ胸を愛撫しながらエドのそれに手を伸ばした。

「あんっ、やあぁ・・・!」

涙目で震えながらエドは自分に刺激を与えているロイを見た。
ふいに目があって顔が赤く染まる。
にやりとロイは笑うといったん愛撫をやめて周りを見回し、ある戸棚を開けた。

そこから出てきたのは・・・

定番アダルトグッズ、しかも「大量」に。

唖然としてそれを見ているエドにロイは覆い被さった。

「たまにはこういうのもコーフンしないかいかい?」
「しないしないっっっ!!やめろーー!!」

ぶんぶんと首を横に振る。
が、勿論ロイに受け入れてもらえるはずがなく。
初めに取り出した物はチューブ型のローション。
それをロイはたっぷりとエドの蕾に塗りたくった。

「んっ…いやぁっ」

冷たい感触にエドは顔をしかめた。
しかしそう思ったのも束の間。
ロイは愛撫を開始する。
中指をゆっくり中に沈めてかき回す。

「ひぁっ、ああっ!」

すぐにほぐれ始めたそこにさらに2本指を入れる。
ここまでほぐれたら大丈夫だろうとロイはある物をエドの後孔にあてがった。
無機質な冷たさにエドは恐怖で顔をゆがませる。

「いやっ、怖いっ…!」
「そう嫌がるな、私に可愛いエドを見せておくれ」

そう言ってバイブを中に挿入した。根元まで入れるとスイッチを入れる。

「きゃうぅぅっ!なにこれぇ!?」
「気持ちいいかね?」
「あっ・・・なんか、っ、変な感じぃ・・・っ!」

初めは嫌がっていたエドも次第に慣れてきてバイブの刺激に感じ始めた。

「んっ、はあっ、あ!」

感じているエドにロイは満足そうに笑い、エドの手にエドの中に今入っている物を握らせた。
何事かとエドは不安そうにロイを見る。

「もっと足を開いて・・・腰を浮かせて」

エドは戸惑いながらロイの言うことに従った。

「自分でバイブを出し入れしてごらん?」

あからさまにエドが嫌そうな顔をする。
ロイはエドの手の上に自らの手を重ね、バイブを動かす。

「あっあっ・・・、やんっ!」

そのうちロイが手を離してもエドはそれに気付かずにその行為に没頭する。
あまりにも卑猥なエドの自慰行為にロイは興奮を覚える。

「気持ちいいかね?」
「ふあぁぁっ、気持ち・・・いっ!でもっ・・・・」
「でも?」
「ロイがいつもしてくれる・・・トコにっ、届いてないから・・・・」
「から?」
「イけないっ!」

あまりにも可愛い事を言うエドにロイは訊ねた。

「どうして欲しい?お強請りしてごらん?」

そう言うとエドは恥ずかしそうに自らの手でバイブを引き抜いた。
バイブを引き抜くとローションも一緒に漏れだしていやらしく濡れそぼった。
エドはぐっと高く腰をかかげ

「ロイのーーっ、頂戴っっっ!!」

と懇願する。
征服感に満たされたロイは満足そうにくっと笑った。
エドの上に覆い被さると一気に腰を打ち付ける。
エドの身体がびくりと跳ねた。

「ああーーーーー!!」
「ーーっ、どうだね?気持ちいいとこに当たってる?」
「うんっ、気持ちい・・・イっちゃうっ」

それを聞いてロイはエドの根元を戒めた。


「あっっ、何でっ!?」
「もっと気持ちよくしてあげるから。」

そう、優しく告げてロイはエドの頬にキスを一つ、落とした。

「ロイぃ・・・スキ・・・」

ぎゅっとエドはロイを抱きしめた。





end


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