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サプライズをお届けします(榛名)




サプライズをお届けします



受かっちゃったもんね―♪


合格を大好きな従兄弟にそっこ―電話して、そしたら

『どこがいいの、あんなやつ』

ぶっきらぼうな言葉の後に、おめでとうの一言。



嬉しくて、勉強して本当に良かったって初めて思った。



そして今日――
頼んでた制服が出来上がって、4月から通う学校へと一足早く向かう。


おろしたてのシャツはパリッとしてて、少し冷たい。


学校はもう春休みだけれど、きっと先輩はいるはずで。


っていうか秋丸先輩に確認済みだもんね!


知らせてない高校名。
先輩の反応が気になる、どんな顔するかな?
そう思ったら、いつの間にか駆けだしていた。







グランドで一番目立つところに求めてた姿――


久しぶりに見るその姿に胸が高鳴る。


休憩に入ったのを見計らって声をかければ、ゆっくり振り返って予想を裏切らない顔をしてくれた。



「ちろっ、なんで!?」


「4月から武蔵野生ですっ!」


制服の裾を広げて元希先輩に見せれば、まだ驚いてるようで。
そばにいた秋丸先輩が堪えきれずに笑ってるのが見えた。



「なっ、おま、知ってたのかよ!?」


「知ってたよ。ちろちゃんからメール来たし」



秋丸先輩の言葉に納得出来ないという顔をしているので、本音をバラすことにした。



「元希先輩に一番に制服見せて驚かせたかったんです」



相変わらず目を丸くする先輩に更に追い討ちをかける。



「野球部のマネージャーやるつもりなので、よろしくお願いします!!」


「まじかよ」



高校生活はピンク色



(「良かったね、榛名」)
(「なっ」)







0407

とにかく驚いてる話を書きたかったのです(o・ω・o)

ちろ





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