サプライズをお届けします(榛名)
サプライズをお届けします
受かっちゃったもんね―♪
合格を大好きな従兄弟にそっこ―電話して、そしたら
『どこがいいの、あんなやつ』
ぶっきらぼうな言葉の後に、おめでとうの一言。
嬉しくて、勉強して本当に良かったって初めて思った。
そして今日――
頼んでた制服が出来上がって、4月から通う学校へと一足早く向かう。
おろしたてのシャツはパリッとしてて、少し冷たい。
学校はもう春休みだけれど、きっと先輩はいるはずで。
っていうか秋丸先輩に確認済みだもんね!
知らせてない高校名。
先輩の反応が気になる、どんな顔するかな?
そう思ったら、いつの間にか駆けだしていた。
*
グランドで一番目立つところに求めてた姿――
久しぶりに見るその姿に胸が高鳴る。
休憩に入ったのを見計らって声をかければ、ゆっくり振り返って予想を裏切らない顔をしてくれた。
「ちろっ、なんで!?」
「4月から武蔵野生ですっ!」
制服の裾を広げて元希先輩に見せれば、まだ驚いてるようで。
そばにいた秋丸先輩が堪えきれずに笑ってるのが見えた。
「なっ、おま、知ってたのかよ!?」
「知ってたよ。ちろちゃんからメール来たし」
秋丸先輩の言葉に納得出来ないという顔をしているので、本音をバラすことにした。
「元希先輩に一番に制服見せて驚かせたかったんです」
相変わらず目を丸くする先輩に更に追い討ちをかける。
「野球部のマネージャーやるつもりなので、よろしくお願いします!!」
「まじかよ」
高校生活はピンク色
(「良かったね、榛名」)
(「なっ」)
0407
とにかく驚いてる話を書きたかったのです(o・ω・o)
ちろ
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