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■愛ゆえに (ブレギル)








締まりの悪くなった秘部に執拗なまでに欲望を突き立てられて、ただひたすらに腰を揺らす。

荒い呼吸の音や耳を塞ぎたくなるような嬌声、粘着質な音が絶え間なく響いて大いに興奮を煽った。
何度目だろう、達したのはつい先程なのに、また解放を望む自分。自分より回数は少ないものの、ナカに熱い欲望を伴った液体を感じたのは一度や二度では無い。
尻を突き出して、何度も何度も腰を打ちつけられて。背後からの少し荒い息さえ快楽に繋がる。
いつも以上に敏感に感じてしまう行為は、やはり何度もしているが故にだろうか。

「あッ、や、…アッ、ん、んッ」


背後から勢いよく突き上げられ、ぎりぎりまで抜かれてまた突かれる。
単調なまでの動きが急に変わったかと思えば、腰を掴んでいた手が離され自分の身体を支えていた手を取られて身体がしなる。
角度の変わったソレに構わず泣き叫ぶと、中に感じる男のモノが脈打ち何度目かの中出しをされた。


「ッ、…ぁ、は…んッ…」
「…ッ、どうですか?」
「な、に…?」


背筋が震えその独特の感覚に問われている意味を考えるのも酷く億劫だ。
奥の奥に出し切ったそれを抜かれ、掴まれていた手を離されてベッドの上に崩れる。僅かに上がった尻から何度か出された白濁の液体が太股を伝い、それすらに快楽を覚え腰が揺れた。

「……そろそろ、飛んだかと思えば…マダマダみたいですね」
「え…?」
「もう少し、酷くした方が良いかもしれませんね」


調教ですよ、と事が始まる前に耳元で囁かれた言葉が頭を過ぎる。一体何をと問いかけても返ってくるのは何時のも笑みだけ。何時ものように耳元で愛の言葉を囁かれて今に至っているわけなのだが。

「どう、して…?」

いつも以上にたっぷり時間をかけられ何度も何度も飽きることなく抱き続けられ、これ以上自分に何を望むというのか。
後膣はひくひくと痙攣し、ブレイク自身の形に慣れてしまったかのように閉じることもできていない。達しすぎて自分のソレすら僅かに透明に近い液体が出るくらい、今まで生きてきた中、一番と言っても過言ではないぐらいに感じて抱かれているというのに。

最初に囁かれた言葉は本心では無いとでも言うのだろうか。そうだとしたら、ブレイクに足を開いている自分は何て滑稽なのだろう。

「アァ…また妙な事を考えてますね?」

腰を掴まれくるりと身体を反転させられる。顔を覗きこまれて僅かに眉を顰めたブレイクが自分の頬を撫で顎を伝い焦点を無理やり合わせられる。
途端にぽっかり開いている後膣に男のしっかりした長い指が入ってきて、ぐちゅぐちゅとかき回した。


「ちゃんと、愛はありますよ?それは、君のココも存分に感じて頂いてるとは思いますが」
「っひ、や、アぁッ!ブ、レイクッ…!」


思わず彼の上着を握りしめ、やめてくれと引っ張るものの力なんてとっくの昔に全く抜けきっていて。縋るような仕草のまま、何度も激しく抜き差しを繰り返し卑猥な音を立てているその行為に、身体がびくびくと震える。

敏感なソコは男の指の形をしっかり感じ、ごつごつとその指が自分の良いトコロに当ててもらうかのように腰が自然と揺れた。

「…淫乱ですね」
「ぅあッ…ち、が…ッ」

その言葉に涙が一滴、零れ落ちた。
自分をこんな風にしたのは紛れもなく目の前にいる男で。ブレイクに触ってもらう度に今では従順なほどに身体を快楽で震わす自分。

さも最初からそうだった、なんて言い方をするな、と目線だけで訴えて見ても軽く微笑まれ流されてしまう。

「素質があったんですよ、君には、ネ」
「…あッ、あ、…も、やめッ…」
「でも、まだまだ…もっと感じて、喘いで、自ら求めてくるようになるまでは終わらないですから」


ニコリと性質の悪い笑みを浮かばせ、顎を取られ舌だけで口内を愛撫される。
ずっと背後からの行為に、久々に感じる口付けでの悦楽を素直に受け入れて。息苦しさも全て気持く感じていると、鼻で笑われた気がして薄く目を開く。
何かを思いついたかのように後膣をかき回していた指を抜くと、すぐさまありえない本数の指が増えて中に入り込む。

「ひ、あッ、あ、あ、は、…ッ」


増やされた指が深く抉った瞬間、本来あがる声は塞がれ口内へと消えて、全身を震わせ絶頂をむかえた。


「あー、またイってしまいましたネ」
「やぁッ、ア、ア、止め、と、めてっ…!」

いくら吐精したものが薄くて少ないとしても、まだ続けられている激しいばかりの抜き差しに連続してイってしまっているようなそんな感覚。我を忘れて子供のように泣き叫べば、更に酷くなる指の動きに頭が真っ白になった。






「まだまだ、これからデスヨ」





薄らと混濁する意識の中でその言葉が聞こえた。










愛はある




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