リレー小説!
好きになった理由?そんなもの…
「…なあ、蓮?」
「…ん。何だ、竜」
散歩の途中、俺の後ろをついて歩く坊ちゃまにいつも疑問に思っていた事を投げかけた。
「何で俺を選んだんだ?」
「は?」
俺の突拍子もない質問に蓮は眉を寄せた。
「いや、お前さんの周りにはさ…俺なんかよりももっとお似合いなやついっぱいいるだろ」
例をあげれば、旦那とかホロホロとか、リゼルグ…は駄目だけど。そんな中、何で俺だったのかたまに不思議に思う。
蓮は黙ったまま俺をじっと見ている。
「…蓮?」
「貴様は、俺の顔だけがすきなのか?」
「?…いや」
確かに蓮の顔は可愛いけど、性格は…たまに本気でイラっとするが、そこだってリゼルグに負けないくらいメラ可愛い…。
そんな事を考えていたら、蓮はフッと笑った。あ、その笑顔も可愛い。
「そういう事だ」
「…そっか」
本当はよく分かってないが、そういう事にしておこう。
そこで会話は途切れ、また無言で道を歩いた。
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