リレー小説!
ちょっとした勘違いだって楽しいイベントです。
「…………貴様。嘘はないだろうな」
「あ?わざわざそんなしょーもない嘘吐かねぇだろ」
「む。そうか」とあっさり納得したらしい。少し黙ってから聞き取りずらい声で言った。
「………(背が)デカイ所、だ」
「(器が)デカイって……」
何だ何だ!そんな風に思ってたのか!可愛いじゃねーか!
ガシガシと荒っぽく蓮の頭を撫でる。怒るかと思ったら「やめろ!」と言っただけで何もしてこなかった。珍しく思いながらも立ち上がる。
「さー。桃まんでも食いに行くか!」
「……………待て」
張り切って一歩踏み出した所で止められる。不思議に思って首だけ蓮の方に捻った。
蓮は真っ赤な顔のまま俯いて、窺うように目線だけ向ける。
…………あ、何か周りがキラキラして眩しいぜ……
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