リレー小説!
恋は盲目☆
………………例えば、
………。
あ、どうしよう。特に何も思いつかない、俺。
シルバは、そうかやっぱり駄目だよなぁなんて呟きながらうなだれている。
「あ…あのな、シルバ、俺な…」
「何だ?」
あああ、なんかこの人若干涙目!泣きたいのは俺の方です!全くもう!
「んー、俺の為に頑張ってくれてるのは分かったんだけどさ、やっぱり俺はいつものシルバがいい」
「いつもの…と、言われても…」
「いつもの格好の真面目なシルバでも十分だよ」
それじゃあ可愛くも何ともないだろ。なんて言われたけど、多分今の格好に比べたら全然可愛い部類だと思うのは俺だけか。
「それに、いつもの格好もすきだぞ?とくにあのふわふわした感じ」
マントの。
と付け足すのを忘れたが、多分大丈夫だろ、とシルバの顔を見る。
「…そうか、ホロホロはふわふわが好きなのか!」
「んん?…あ、ああ、まあ……」
え、なんか輝いてる?!
「分かった!」
は?何が?!
と突っ込む暇もなくシルバは走り去っていき、スリットから腰がちらつく。…うんなんか新手のトラウマになりそうだ、俺。
「でも、まあいっか!もうチャイナ姿を見ることはないだろうし!」
さー、葉たちん所にでも遊びに行くかな!なんて油断していた俺は、「分かった!」の真理を次の日知ることになる。
次の日。
「………………あー、シルバ…さん?」
「ん、どうした?」
昨日と同じ状況。
ただ変わったのは、チャイナドレス姿ではなく、どこぞの某聖小女を思わせる風貌に変化していることくらいか。
「ふわふわが好きだと言ったからな!次はアイアンメイデン・ジャンヌの所に行って相談してきたんだが…どうだ?」
その誇らしげな笑顔に、なぜ女装から離れない?!!…とは突っ込こめなかった。
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