リレー小説!
気温が高い時の雨って最悪だよね。ふっとべばいいのに。
(なんだ…そうだったのか…)
バイキンマンは最初から自分じゃなくてアンパンマンを…
そう頭が理解すると、ははは、と乾いた笑いが出た。
体を動かすのも、指先を動かすのすら面倒臭い。
何も考えたくない。
もう全てがどうでもいい。
心にぽっかり穴が空いたような…、自分の一部がなくなったような気がした。
明日世界が終わってもいい。
むしろ、終わればいいのに…
悲しいとか、切ないとか全部通り越して、涙すら出なかった。
ボーっと床を見つめてはいるものの、本当に見えているのかすら分からない。
ただただ、時間だけが過ぎてゆく…
その間も、外は土砂降りの雨。
…どれぐらい時間が経ったのだろうか。
外は相変わらず暗くてよく分からないが、ドンドンドンと激しいノックが聞こえた。
動けないままでいると、勝手に扉が開いた。
そこにいる人物を見て、一瞬心臓が止まったかと思うぐらい驚いた。
「…バイ…キン、マン?」
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