リレー小説！
え、ねぇもう梅雨って何なのさ！ジメジメの湿気たっぷりでイライラするぜ！
寝返りをうって俯せになる。枕に顔を埋めた。
考えれば考えるほどイライラしてくる。
(あーもう！ダメなんだ！こう、ウジウジジメジメ一人で考え込むのは！性に合わない！)
思い立ったら即行動！と勇んで立ち上がり、外に出ようと扉を開けた。
途端に、そこまで酷いとは言えなかった雨足が強くなり、外に出るのは無理だと判断せざるを得ない。そんな雨量だった。
「…これはさすがに…出掛けらんないぜぇ」
以前アンパンマンが使っていた透明なプラスチックのヘルメットを譲って貰ったが、これを被ったとしても、バイキンマン城までは飛んで行けない。
ぶっちゃけ、連絡手段もない。俺から会いに行った事も、連絡を取ろうとした事もなかった。
会いたいと思う前に、毎日のようにアンパンマンにちょっかい出しに現れてた。
扉を閉めて、疑問が浮かんだ。
(………ん？アンパンマン？)
…あれ？俺じゃ……ない……？
急に足に力が入らなくなって、その場に座り込んだ。
さっきまでウジウジと考えてた事にリアリティーが出てくる。
血の気が引く、って多分こんな感じ。
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