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一筋ノ光

一筋ノ光 ― 続・四 ―



俺達は銃声音のした方を同時に振り返った



そこにいたのは、長い黒い髪に紅い瞳で、その身を艶やかな着物で包んだ奴だった


おと…こ…?


あまりにも妖艶で綺麗な笑みに、一瞬性別が分らなくなる


目が……離せない



「へぇ、本当に美しいや。勿体ないね。」


クスクスと妖艶な笑みを零す


その妖しく揺らめく瞳が、俺をとらえる


「ねぇ……一緒に、来ない?」


ソイツは俺へ向けて手を差し出した


しかし、すかさずマサがその手を払い落とす


「銀に近付くな!」


マサは俺を自分の後ろへ隠した


ソイツは払われた手の甲を舐めながら、マサを睨んだ


「キミは?その子の何?」

「友達だ!」

「ふぅん。片桐、やって。」


そう発した途端、一瞬でマサが誰かに首を絞められながら持ちあげられた


おそらく、さっきの言葉からソイツが『片桐』だろう


「マサっ!」

「ぐ……ぁあっ…!」

「ねぇ、死にたく無いでしょ?大人しくしててくれる?」


そしてまた、首を絞める手はギリリと音をたてる




マサが……死んじゃう!!


「離せ!離せよ!」

「キミは駄目。」


にっこり、と効果音がありそうな笑顔でそう言った


何が駄目なんだか分んない!


「はっ…殺す、なん…て、本気じゃ…な…い、くせにっ……!」


そうマサが言った瞬間、妖艶な笑みを浮かべていた男の目の色が変わった


恐い……っ!


「僕達は、本気だよ?ほら、証拠に。」


パンッと銃声音がしたかと思うと、マサは悲鳴をあげていた












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