一筋ノ光 ・ 一筋ノ光 ― 続弐 ― 目の前に現れたのは、奇抜なオレンジ色の髪をした今時?っていうのかな、そんな感じの男の子だった 「お前……なんでこんな所にいるんだ?」 すると口から驚くべき言葉が発せられた 一族の人間しか敷地には原則入れないはず 一族の人間なのに、俺を知らない……? 「誰……、あんた。」 「俺?俺は篠宮将人(シノミヤ マサト)!お前は?」 犬みたいに明るい人懐っこい笑顔を見せてそう言った オレンジ色、性格みたい 「名前は……無い。」 「無い?じゃあ俺がつけてやるよ!んー……、銀(ギン)!単純だけど、その髪色超綺麗だからさ!」 綺麗なんて、初めて言われた…… 銀…銀…… これが、嬉しいっていうのかな 「俺の事はマサでいいからな!宜しくな、銀!」 また人懐っこい笑顔を見せながら、手を出してきた 手……、握手? 檻越しに俺も手を出した この時は何もかもが初めてで、新鮮で 本当に、綺麗だった [*prev][next#] [戻る] |