情報は、最大の武器。
さて、無事にチャクラを練れるようになった私は、早速デイダラ君と話を進めます。
聞く所によると、今はどうやら中忍試験が始まるずっと前のようで。
「ふむん、じゃあこれから再不斬編……その後に中忍試験編って所ですかね」
再不斬編はともかく、中忍試験編は色々ある。
NARUTOにおいて、暁と並ぶ悪役……大蛇丸が、木ノ葉崩しを始めるからだ。
……でも、そんな重大な事をバラしちゃっても良いんだろうか。
「……とりま、近未来の事から行きましょう。次回の中忍試験はそろそろ、木ノ葉であるんですが、途中から大蛇丸が介入して来マスよ」
「大蛇丸が!?」
えらくびっくり顔のデイダラ君。そういえばこの子、本編で大蛇丸倒すのはオイラだーとか言ってたっけ。
気にせず、私は話を続ける。
「そーデスよ。目的は『うちは』の生き残りです……確か」←うろ覚え。
そう言うと、デイダラ君は何だか険しい顔をしていた。
『うちは』の名は、彼にとってはある意味トラウマなんだろう。
…………真剣な顔しちゃって。
「…………えいっ!(ムギュ)あ、ほっぺ柔らか♪」
「な、何すんだ!うん!」
余りにもシケたツラしてやがったのでほっぺたをつねってやったら、案外可愛い反応が返ってきた。
うん、可愛い。←再確認。
「それで、どうなんですか?こんな私は、便利な情報源として居候出来ます?っていうかさせろ」
「あんまし調子に乗ると追い出すぞ、うん」
「さっきから、扱いが酷いですよー。ヒロインちゃんなんだから、もっと優しく…………
……………ん?」
『調子に乗ると追い出す』って事は……
「……まさか居候、オーケーですか?」
私が尋ねると、デイダラ君は、無言で歩き出した。
これは、肯定と取って良いんだろうか。いや、肯定と取りたい。肯定と取るぞ?
「いやっほう!!夢小説的展開、ゲットォォォ!!!」
「うるせーぞ」
高らかに右手を突き上げたあてくしに、サソリさんの鋭い突っ込みとヒルコの尻尾が飛んできた。
本当に、勘弁して欲しいと思う。
「じゃあデイダラ君、今日から暇な時は、私の修行に付き合って下さい!」
「はぁ?何でオイラが。っていうか、いつから『君』付けになったんだ?うん?」
「良いじゃないですかデイダラ君。デイちゃんでも良いですが」
「何でお前は、そうも上から目線なんだ?うん?」
「あ、うん様?」
「人の話を聞け」
そして私は、なんだかんだ言って面倒見の良いデイダラ君と、未だヒルコに閉じ籠ったままのサソリさん(近いうちに、必ず中身あばいてやるゼィ☆)にくっついて、暁のアジトへと向かったのだった。
(さて、他のメンバーには会えるかな?)
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