あと2日・隣のアロエさん
ここに来てから、次々と暁のメンバーに会った。
私は、飛段君の膝の上でしみじみと考える。
(朝、飛段君に会うなり、再び無言の追いかけっこを繰り広げて、そして負けた)
まず、デイダラ君だろ。それからサソリさん。イタチ兄さんに鮫さん。トビ君。そしてこの変態野郎と角都さん。
「リーダー&ペアはまだとして…………あと誰だっけ?」
「さっきから、何をブツブツ言ってんだよ?」
「変態は黙ってて下さい」
「酷ェ……」
考えても考えても、一向に分からない。
いや、まだ誰かいた筈。誰だっけ……?
「……飛段、ソノ女ハ誰ダ?………見ない顔だね」
「あー。最近お世話になってマス、名前と申します宜しくー」
「名前ヲ聞イテルンジャナイ。正体ヲ…………まあ、飛段の膝に乗ってるって事は、怪しいヤツじゃないんでしょ」
「おう、ゼツ」
…………ああ!!!
「そっかー。アナタがいましたねゼツさん。宜しくお願いしますねー」
「…………?」
アロエって言ったら、怒るかな。(多分怒るので止めておく)
「アア、リ-ダ-ガ言ッテタ、異世界カラ来タ人間トイウノハ………女の子だったんだね」
「です。宜しくお願いします3回目」
「……アア………宜しくね」
どっちが白でどっちが黒かは良く分からないけど、まあまあ良いアロエのようだ。
「そういえば、リーダーは明後日くらいに来るってよ」
「うげ、クソリーダー来るのかよ!!」
あー、リーダー。そういや、来るっつってたね。すっかり忘れてたわ。←
「………私の事、どう説明しようかなー……」
「俺のニュー・抱き枕って説明すんのは……」
「ゼツさん、コイツ喰って良いデスよ」
極上の笑みで言ってやったら、「不味そうだから遠慮する」だそうです。
ところで……
「ゼツさんって、結構身長高いデスよね。ん?全長?」
「……死ニタイノカ?」
「死にたくないデスごめんなさいスミマセン」
「まあまあ。外殻を含めるなら、高いと思うけど、それが?」
「背中に乗せて下さい。鮫さんに頼んだら断られたんですが、背の高い人の背中に乗るのがマイプチドリーム」
「ああ、良いy…良イワケナイダロ」
……体共有してんなら、意見も統一しろよ。
「……何デアンナ小娘ヲ………良いじゃないか……乗せてあげれば……」
っていうか、今キレてんのってどっち?黒?白?
「あ、やっぱ良いデスよ。鮫さんでリチャレンジしますんで」
何と無く、乗る気が失せてしまったじゃないか。
「そう?じゃあ、俺達はもう行くよ。またね名前………フン。サッサト行クゾ……」
ゼツさんが壁の向こうに消えて行った後、私は飛段君の生え際をいじくりながら尋ねる。
「………片方が優しげ紳士、もう片方がツンデレ予備軍ってカンジ?」
「知らねーよ」
(ゼツさんとは、仲良くなれそうな気がします)
* * * * * * *
ゼツの片仮名、読み難いですよねすみません。
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