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雪代姉弟(巴←縁)
手を引く母は姉なのだと、物心ついて教わった
優しい静けさを好む女(ひと)だった
縁の中ではいつでも巴が見守っている
縁へ限りない愛情を注いでくれた巴
目を閉じれば浮かんでくる優しく微笑む巴の姿が
姉さんが微笑(わら)ってさえいてくれれば何も怖くない
待ち望んだ復讐の時
姉さんは今でも抜刀斎を恨んでいる
殺スコトノミガ姉サンノコタエ
「縁」
姉さんは「無茶をしないで」と、言うようにこちらを心配そうに見つめる
「大丈夫だヨ」
訛(なま)りの混じった口調で姉さんに話しかける
「…―――姉さん」
サングラスの中の鋭い視線が途端に柔らかくなる
「待っててね。あと十日だヨ」
縁の中の巴と対話を続ける
「え?もっと早く?御免よ。こっちにもちょっと準備が要(い)るンだ」
眩しい朝焼けが徐々に辺りを照らしてく
「うん。でも必ず復讐は果たすから、ね」
憎き抜刀斎に人誅を
雪代姉弟は書きにくいけど大好きなんです
シスコンとかじゃないですよ
目の前で斬殺されたら誰だってああなりますよ
抜巴←縁とか書いてみようかな?
抜っちゃんは手、噛まれるだろうけど(笑)
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