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完全オリジナル(殺し屋と昔愛した女)




見慣れたネオンライトがぼやけて見える

「きっ…貴様は!」
「組織になんの用だ?」

ライトは黒ずくめのコートを羽織る、男の首筋にダガーナイフを当てる

「機密情報局にいた……仮面の男!?」
「言いたいことはそれで終りか?」
「ま、待て。俺は上層部から頼まれて交渉をしに来ただけだッ!」
「死ね」
「うわああああああ!!」

男の頸動脈を狙い、持っていたダガーナイフで喉を切り裂くはずだった

「銀…?」

もう1人厄介な敵が現れた

金属を自在に操る銀術師(シルバークレイマー)

「もう、ヘリーったら。相変わらずおっちょこちょいね」

ヘリーとか言う男が所属している組織には、銀術師は1人しかいない

――まさか!?

「スマン、つい油断しちまった」
「まあいいわ。貴方が無事で何より」
「任務を終わらせて飲みにでも行こう」
「貴方の奢りよ」
「勿論さ……ミエイ」

その名前を聞いた途端、ライトの端正な顔が困惑とためらいで歪む

ミエイ・フランスキー

生涯で、ただ1人愛した女

俺がこの手で殺した女――

「なぜ……」
「あら久しぶりね。裏切り者のライト、私の元恋人」

彼は戸惑った表情をうまく隠せず、怪訝そうに聞き返す

「な…ぜ……なぜ!お前が生きているッ?!!」
「あらァ!私が生きてちゃ悪いのォ?」

とうに失ったと思っていた存在――

もう二度と触れることは出来ないと諦め、記憶の中に葬ったすべてが、目の前にある

「敢えて言うなら、地獄から舞い戻って来たのよ」

ミエイは衝撃を受けているライトに、悪辣な笑みを向けた

皮肉げに歪められた口元、上げられた眉、青い目――

彼の耳には傍らで発せられた女の声だけが鳴り響いていた



し夜ンフォニー



(こんばんは、二度めまして。)

















完全オリジナルです

オリジナルのSSって書きにくい

版権と違って好き勝手出来るとこはいいんですけど…









お題拝借、9円ラフォーレ様

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