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R2、13話のルルシャリ(シャリ→ルル)




※R213話ネタバレ有ります


まだ本編を1度も御覧になっていない方は、ご注意下さい













七夕に降る雨を酒涙雨といい、織姫と彦星が流す涙だと伝えられている



##IMGR194##




「わたしね……記憶が戻って、すごく…怖かった」

偽物の先生、記憶の無い友達

「みんなが…嘘、ついてる」

なにもかもが偽物に見えた

……世界が

世界さえも

私を騙して世界中の皆が仮面を被ってるんじゃないのかって

世界中が私を見張ってるような気がして

誰も、信じられなかった

「ルルは……こんな世界で1人で戦ってたんだね」

たった1人で

だから私は…

私だけは……ルルの真実(ほんとう)になってあげたい

ルルの力になりたい

なってあげたいと言う想いが強かった

「シャーリー」

よく開かない口を一生懸命動かす

「私、ルルが好き」

お父さんを巻き込んだってわかってても…

嫌いには……なれなかった

ルルが全部忘れさせてくれたのに

それでも…また、ルルを好きになった

「記憶を弄られても……また、好きになった」

やけに瞼(まぶた)が重い

「ダメだ……死ぬな!シャーリーッ!!」

ルルがギアスをかけた

生きろと言うギアスを

「何度生まれ変わっても…きっとまた、ルルを好きになる」

出血が止まらない

生あたたかい血が流れ床を赤に染める

「これって…運命なんだよね」

しかし、7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は天の川を渡ることが出来ず、彦星も彼女に会うことが出来ない

「死ぬなシャーリーッ!!」

ルルの顔が涙で滲む

「死ぬな!死ぬな!!」

私はもう…とっくに赦(ゆる)したよ

意識が遠退いていく…




痛いよ、と心臓が言う。

痛くて痛くて死にそうだよ、と心臓が言う。

血を流しているわけでも、患っているわけでもないのに、痛いよ。と心臓は泣く。

きみの想いが切なすぎて、痛くて痛くて死んでしまいそうだよ。と心臓は泣く。

「だから…いいよね、ルル」

私…ルルを好きになれて良かった

「生まれ変わっても……また、ルルを好きになっても……」

これが……

大好きなルルに伝えられる

最後の、言葉

「何度も…何度も…」

その時は2人を哀れんで、どこからか無数のカササギがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれると言う

「好きに…なる………か…ら」
「……シャーリー」



だが、カササギは来なかった



「シャーリーッッ!!」



なぜなら彦星がこよなく愛した織姫は

岸の向こう側ですでに息絶えていた

織姫と彦星はもう会えなかった



得る為に失ったもの



(君の笑顔が見えない)









7月8日はシャーリーの誕生日です

まさか、こんな形で祝うことになろうとは

なんでシャーリーみたいな子が死ななあかんねん
(悲しみの為、滅多に話さない関西弁)

ユフィちゃんの時とモロかぶる


悲恋は……もうやだ(泣)









お題拝借、揺らぎ・闇に溶けた黒猫様

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あきゅろす。
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