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儚い夢




学校内にあるクラブハウス

半年前に婚約し、1ヶ月前にルルーシュからプロポーズされたシャーリー

晴れて結婚し、新婚ほやほやのルルーシュとシャーリーは、ナナリーと一緒に次の移住先が決まるまで、そこに住んでいた



「シャーリー、起きて」

「ルル…」

「おはよう、シャーリー。朝ご飯出来てるぞ」

「あっうん」

目覚めのキスをされたシャーリー

「ルル、今っ!キッキスした!?」

「ああ」

今だに新婚恒例の儀式(?)には慣れておらず、頬が真っ赤になる

「俺達はもう夫婦だ」

「わかってるけど…ちょっと、恥ずかしいな」

「シャーリー、幸せになろう」

「うん!ルルと私と、それとナナちゃんも」

今日の朝食は主夫のルルーシュが作った日本食

「おはようございます」

「おはよう、ナナちゃん」

席につくとナナリーが待ちきれず、箸でだし巻き玉子をつまみ食いをしていた

「こらっ!ナナちゃん」

「あ…ごめんなさい、シャーリーさん」

「それ、昨日あたしが作っただし巻き玉子?」

「はい。美味しくてつい…シャーリーさん、お料理上手になりましたよね」

「まだ、ルルには適わないけどね」

シャーリーは家事が出来ない自分の至(いた)らなさを痛感していた

花嫁修行と題して、実家で母と猛特訓した成果が出てきたのであろう

「ナナリーおはよう」

「おはようございます。お兄様、咲世子さん」

「おはようございます。ナナリー様、ルルーシュ様、それから奥様」

「お、おはようございますっ!!」

夫婦と旦那の妹との、和やかなある朝の朝食風景

「あとで、お義母さんにも挨拶に行かないとな」

「シャーリーさんのお母様…どんな方なのでしょう?」

「早く……結婚式挙げたいな」

「資金が貯まったらな。きっと世界一綺麗な花嫁になる」

「もうっ!ルルってば」

「シャーリーさんなら、和服よりもウェディングドレスが似合いますわ」

幸せそうな光景に思わず咲世子も微笑みたくなる



今となっては、もう永遠に叶うことのない夢――…



儚い夢



(僕のいる世界で君は朽ちた)









設定は2期の中盤から最終回

で、最終回のその後

日本がブリタニアの支配下から独立し、その後…合衆国日本が建国、シャーリーが生存

ロロがいないのはご愛嬌(笑)

ラブラブで無敵で、幸せ最高潮のルルシャリをイメージしてみました

シャーリーなら、ナナ嬢のことも安心して任せられそう









お題拝借、闇に溶けた黒猫・9円ラフォーレ様


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