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ネバーエンドキャッスル

※SSSログ









ガーデンスペースで、エリア11の総督となったナナリーと再会を果たす

ゼロが総督となったナナリーを説得

本人の了承も得られ、ゼロの指示で直ぐさま紅蓮が迎えに来、ゼロとナナリーを無事に救出

傷ひとつつけることなく保護した

「ナナリー」

「お兄様」

ゼロに促(うなが)され、C.C.は退席する

誰も邪魔が入らない、広々としたゼロ専用の個室で、少しの間だが再会の喜びに浸(ひた)

「ずっと…お会いしたかった…!」

「俺もだよ。ナナリー」

しゃくり上げるナナリーは、1年ぶりに会えたルルーシュの背中にしがみつく

「お兄様、お兄様」

気づけば顔中が涙で濡れていた

「本当に遅くなって済まない。やっとナナリーを迎えに行けた」

泣き疲れたナナリーの肩を、ルルーシュがそのまま優しく抱き留める

しばらくの間、ルルーシュとナナリーのいる空間は沈黙に包まれた




「なぜ、俺達はこんな風にならなければいけないんだろう?」

「…お兄様」

舷窓(げんそう)から沈んでいく茜色の夕日を、黙って眺めていたルルーシュが、ゆっくりと口を開いた

「俺は、母さんの敵が誰なのか知りたかった」

「だからブリタニアに反逆されたのですか?」

「それだけじゃない。ナナリー、お前が望む優しい世界を作ってあげたかった」

「そのお気持ちだけで、私は十分嬉しいです」

自分の望む未来の為に、兄であるルルーシュは1人で闘ってきた――

相手を慰めるような口調で言葉を選んで喋(しゃべ)

ナナリーはそうせずにはいられなかった

「ありがとう、ナナリー。お前のその言葉を聞くだけで、俺の心は救われる」

ルルーシュは笑った

険が消えた、どこか吹っ切れたような笑みだった

「ナナリー。もう一度聞く、俺と一緒について来てくれるか?」

「はい、お兄様のいる場所が私のいる場所です」

ナナリーの幸せそうな微笑みを前に、ルルーシュは喜びと不安がないまぜになったような顔になる

「お前だけは…俺が守り抜いてみせる。ナナリー」

「今までお兄様が私にそうして下さったように、私もお兄様を守ります」

ルルーシュが、ナナリーに手を差し伸べた

そっと差し伸べられた手を、握った

そのほっそりとした指先を掌(てのひら)で感じながら

「ナナリーはただ、そこにいてくれればいいんだ」

「嫌です。今までお兄様に守られてた分、今度は私がお兄様を守り支えます」

「…ナナリー」

――お兄様を守ろう

とても自然な感情が、ナナリーの中で、芽生(めば)えた

「助けが必要な時は助けを求めて下さい。素直に助けが欲しいと認めて下さい。お兄様、私はそんなに頼りない存在ですか?」

――何があっても、お兄様を守ろう

強く、そう思った

正しい形で生まれてこなかった自分が、今度は正しい形で生まれてくるように祈りながら、小さな粒になって消えてゆく――

世界中に還(かえ)ってゆく、その瞬間(とき)まで



バーエンドャッスル



(さぁお帰り、君が本来在るべき場所へ)



ルルを幸せにキャンペーン第2弾

ルルを否定しないであげてほしかった…

この時点でナナ嬢は、ゼロがルルーシュだと微かに気づいてたんじゃないでしょうか?

ルルナナは兄妹としても、カプとしても好きです

R2でロロがいなかったらどうなってたんだろう?









お題拝借、ニルバーナ・闇に溶けた黒猫様


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