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烙印ローレルズ




単刀直入に言おう

フレイは酔っていた

何を隠そう、隣でベロンベロンに酔ったフレイを介抱しているアスランのせいで

事の発端(ほったん)はこうだ

「ねえ…アスラン」

「何だ?フレイ」

「今からちょっとだけ飲み行かない?」

「今からか…?」

「いいでしょ!明日休みなんだから」

私服に着替え、アスランとフレイは夜の街に繰り出した

向かった先は居酒屋だった

「親父ィー!熱燗もう1本下ひゃ(さ)い」

「あいよ!」

「フレイ……ちょっと飲み過ぎじゃないのか?」

「大丈夫よ!心配性ねぇ、アスランは」

「へい、お待ち!」

「ありがと!」

気づけばフレイは焼酎5杯、熱燗3杯、ビール8杯、日本酒一升を飲み干していた

ただでさえ、普段から神経質なアスランが心配するのも無理はない

「ほら…もうこんなに酔ってるじゃないか」

「アスラン、私ぜーんぜん酔ったりなんかしてないわよ!」

「完全に酔ってるな…」

アスランは勘定を済ませ、ただをこね、言うことを聞かないフレイを、おぶさり外へと連れていく

「アスラン…もう大丈夫だから。降ろして」

「駄目だ」

「なんでよぉー!」

「今日みたいにまた、ドラム缶10本分飲むとか言い出すだろ!」

「もう、そんなこと言われなくてもしないからー!!」

「わかったよ。じゃあ…降ろすぞ」

「物分かりが良くて助かるわ」

アスランはフレイを降ろすと、赤い顔で酔っ払う彼女がよろめかぬように、フレイの折れそうな腰をしっかりと片手で支える

「アスランのエッチ!腰触んないでよ」

「なっ!?仕方ないだろ」

「まあ、今日くらいは許してあげる」

「そりゃどーも」

「アスランは私の体目当てじゃないし、ね」

「あっ!当たり前だろッ!!」

酒が入ってるせいか大胆な発言をしたフレイは、アスランの左肩に静かに凭(もたれ)

「アスラン……好きよ」

「俺も…フレイが好きだ」

アスランは優しくフレイを受け止めるように微笑んだ

そして、呟くように言った

「そんなこと、とっくの昔に知ってるよ」

その言葉に、フレイは、どくっ、と心臓が音を立てて鳴るのを感じた

痛切な確信はしていたが、フレイは、刃を振るうように問いかける

「アスラン、愛してるわ」

「…………」

アスランは口をつぐんだ

彼は黙ったままだった

アスランの心の一角を占め続けているのは、桃色の髪のあの子だけなのだから



印ローレルズ



(愛さなくていいから好きでいさせて)



最近アスフレにもハマってきました

チャンポンはいけません

二日酔いで頭痛くなりますから(苦笑)

フレイ関係のCPなら、キラフレ・アスフレ・イザフレ・ラウフレが好きです











お題拝借、ニルバーナ・9円ラフォーレ様

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