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わたしが居なくなったら

※FF7でエアリス独白











ラウンドスクウェアのゴンドラに乗るクラウドとエアリス

ホテルを抜け出し、夜のゴールドソーサーで秘密のデートをしている

(今、クラウドと二人きり、だね。わたし幸せ)

イルミネーションや花火の輝く、噂に聞いてた通りの美しい夜景を眺める




しだいにムードも高まると、思いきや…

(クラウド…なんにも、しゃべってくれないんだもん)

せっかくデートに誘うことに成功したのに

(ちょっと残念、かな)

エアリスは、腕を組みいつもと変わらぬ無表情なクラウドを見つめる

(そんなクラウドだから気になるんだけど、ね)

黙って外の景色を眺め始めたクラウドを見て、面白くないエアリスは座席から立ち、近づくと

クラウドの唇に触れるだけのキスをした

(奇襲作戦、成功かな)

クラウドは少し照れた表情で、エアリスに問いかける
まるでエアリスの作戦を見破っていたかのように

「今度から頬にしろ」

「照れ屋さん」

エアリスは元いた座席に腰を下ろし、クラウドに微笑(わら)いかける

(今度はクラウドから、口づけて欲しいな〜!)

エアリスは名残惜しむ

あと少しで一周してしまう

ゴンドラから降りたくない

願わくば、強いようで脆いクラウドをずっと支えていたい




…それもあと、もう少しだけれど




クラウド?



わたしが居なくなったら



(ねえ…貴方は泣いてくれる?)


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