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Respect
杏視点≫

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憧れの城島先輩と夢にまで見た、まさに念願だった恋人同士になった俺は毎日夢見心地で浮かれていた。

本当に好きで尊敬できて愛してる人と両思いになり、恋人になれたって事は確率的にも凄い事だと思うし、本当に本当に幸せで、毎日がバラ色だった。


そう…


ばら色で、夢心地で、幸せ……だった…



最初の頃は城島先輩に毎晩抱かれて肉体的には結構しんどかったけど俺は死ぬほど幸せだった。

愛する人と愛し合う行為をするのって最高だ!マジで幸せ!!


…だが…


最近、城島先輩は俺の事を抱かなくなった。


プチ居候の様に俺は頻繁に城島先輩の家に寝泊りをしており、週末は必ず城島先輩の家に行き、俺が先輩の所へ行った時は必ず心身がヘトヘトになる程に抱かれていたのに…。


今日も俺は一人暮らしをしている城島先輩の家にお邪魔をしているが、俺達はリビングのソファーに並んで座りコーヒーを飲みながらテレビを見ているだけだった。


「……。」

チラッ!
と、城島先輩を横目で見るが先輩はテレビの方を見たままだ。


俺…ひょっとして先輩に飽きられたッ!?

何で二人きりなのに手を出してこないの?

前はあんなに俺の事を求めてくれたのに??



胸の奥がザワザワして頭が真っ白になる。

とても不安な気持ちでいっぱいだ・・・。


先輩に振られるなんて…捨てられるなんて考えたくない。


絶対に嫌だッ!!


不安が募る俺を他所に先輩は涼しい顔をしてベッドに入り先に寝てしまった。

一人でベッドに入った…。
以前は俺の事をお姫さま抱っこして、無理矢理にでも俺をベッドに運んでいたのに??


俺は恐る恐る先輩のベッドに近づいた。


「あの…城島先輩」

「ん?」

先輩は俺に背を向けたまま返事をした。


「先輩のベッドに…、一緒に寝ても良いですか?」

「ん」

先輩はコチラを振り向く事無く少しだけベットの向こう側へ寄ると俺が寝るスペースを開けてくれた。

「有難う御座います」

俺はお礼を言ってから先輩の隣で眠ったが…、先輩が手を出してくる事は無く朝を迎えた。



不安だ…



俺は次の朝、学校に行くと同級生のヤンキー達と他愛も無い話をしつつ匿名…って言うか、知り合いの話だと言って恋人間の話をした。

内容は俺と城島先輩の今の状況を事細かに、あくまでも匿名で相談すると同級生達は頭の悪そうな顔で考えた後に・・・


「マンネリじゃね?」
と、口を揃えて答えた。


「マンネリッ!?」


マンネリ…


つまり、先輩は俺の事を嫌いになった訳では無いが、俺との恋愛に飽きつつあるって事…??


ショックだ。


俺が先輩を超好きで、超愛しているだけに温度差が酷い事になっているのだろうか???

その日の放課後、先輩達がいつも溜まり場としているバーへ行き、小野沢先輩とダーツをして遊んだ後に、カウンターにて“知り合いの話”としてマンネリについて相談してみた。











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あきゅろす。
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