K&K 念願の場所 ・ ・ ・ ・ マジで…健吾と来てしまった。 健吾と二人で、アダルティなこの場所へ…。 「カズマ、先にトイレに行ってきなよ」 「あぁ…うん」 俺達は部屋に入ると、健吾は真っ先に部屋の中央に有る大きなベッドに腰掛て、俺はトイレへと直行した。 別にトイレしたくなかったけど、とりあえず用を足す事にした。 俺がトイレから出てくると今度は入れ替わりで健吾がトイレに入った。 俺は健吾が座っていたベッドに腰を降ろした。 …どうする俺ッ!! こんなチャンス、もう無いかもしれない!! ここで告白をするべきかッ!!? そうだ、折角健吾と二人っきりでラブホに来たんだ。 雰囲気もバッチリ!!…かな? いいや、とりあえず頑張れ俺ッ!!頑張って告白するんだ!! 緊張で指先が震える。 トイレから出てきた健吾は、堅苦しい表情を浮かべる俺の横に腰掛けた。 「け…健吾」 「なに?」 俺が健吾を呼ぶといつもどおり健吾が俺を見た。 「は、話が有る」 「なに?」 「俺…健吾の事が…す、好き…、好きだ」 「…それって、友達としてって事じゃあ…ないよね?」 「…健吾と、キスとか、そういう事したいって意味の…好き」 小さな声で言う俺の言葉に、健吾は大きな瞳を、さらに大きく広げた後、目を細めた。 「やっぱり和馬も僕の事が好きだったんだ。嬉しい」 「え?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |