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K&K
公園

俺は健吾にばれないようにニヤける顔を我慢して、作戦通り近くの森浴公園へと移動した。

案の定、公園は人気が少なく俺達二人はベンチに座った。


よしッ!!

ここまでは完璧だ!


横でクレープをおいしそうに食べる健吾を見て、ドキドキした。

プルッとした唇が開き、濡れた舌がチラチラと覗く。


あぁ…たまらん!!


このまま、その可愛い舌を吸ってやりたい!


俺が健吾の事を見すぎだったのか、視線に気づいた健吾は俺を見ると食べかけのクレープを差し出した。


「そんなに欲しいなら、食べても良いよ?」


別にクレープが食べたくて健吾をガン見していた訳では無いが、この勘違いさえ可愛く感じる。

俺は健吾が齧った場所を狙って一口食べた。


…甘い。

クソ甘い。

胸焼けしそうな甘さだ。


だが、健吾との間接チューに心が躍った。

俺が食べたクレープを健吾がまた齧る。


それだけで満足して告白をするのを忘れていた。


いかん、いかん!

今日こそは健吾に思いを告げて恋人同士になると心に決めたのではないか!


いざ告白しようと思えばソワソワして落ち着きが無くなる俺を見て健吾は…

「和馬、トイレはあっちだよ」

と、公園の公衆トイレを指差した。


本当はトイレなんかしたくないけど、俺は勢い余って…

「こ、公衆トイレって汚いよね!あっちのホテルでトイレを借りたい!!」

と、ラブホを指差して支離滅裂な事を言ってしまった。


あぁーーーッ!!俺のバカッ!!

わざわざ小便する為にホテルを使用するやつがどこにいる!?

便所ならコンビニでも借りられるだろうが!

これじゃあ、いかにも健吾とラブホに行きたいですっ!て事がバレバレではないか!!


やばい…変な奴に思われただろうか…。


俺が不安げに健吾を見ると健吾はニコッ!と、まるで天使の様に笑った。


「ちょうど僕もトイレに行きたくなったんだけど、公衆トイレには入りたくなかったんだ。和馬、ナイス提案!…じゃあ、行こう」

と言って健吾は俺の腕を引いて公園裏にそびえ立つラブホへと歩みを進めた。









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あきゅろす。
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