K&K
俺の親友は可愛い
「カズマぁ、今日の放課後クレープ食べに行こうよ!今日は露店にクレープ屋さんが来る日だよ〜♪」
…と、まるで女子の様な事を言ってクリクリの大きな瞳を上目遣いにして俺に放課後の誘いをする健吾は、名前からも察する様に正真正銘の男だ。
白い肌に、大きな瞳、長い睫毛に、プックリと形が良く口角の上がった唇、フワフワと緩やかなカーブを描く柔らかな髪……、健吾は男子だが、そのへんの女子
がクソに見える程、別格に可愛い。
しかも甘党で甘えん坊…。
最高に可愛い健吾とは高校になって知り合った。
入学当初、一人でいたところ健吾の方から俺に声をかけてきた。
そして学校で一番可愛いと持てはやされる健吾は今や俺の一番の親友となった。
ちなみに自慢じゃないが俺は周りの連中からカッコ良いと言われている。学校一番の男前らしい。
可愛い健吾と、格好良い俺。
誰がどう見てもお似合いだろう。
ただし俺達の関係はあくまでも“親友”
…そう、友人なのだ。
健吾にはまだ想いを告げてないが、当然ながら俺は可愛い健吾に恋心を抱いてる。
も〜ベタ惚れだ。
スイーツなど、甘いのが苦手な俺でも可愛い健吾の誘いとあっちゃ断れない。
断るどころか喜んでお供致します。
健吾の頼みは断れない。
これも惚れた者の弱みだ。
健吾と放課後の約束を交わして本日最後の授業を受けている俺は、教師の話す言葉などそっちのけで頭の中は可愛い健吾の事でいっぱいだ。
放課後のクレープデートから色々な妄想が膨らむ。
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