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そんな事、聞かないで欲しい。

恥ずかしくて、何て答えていいのか分からない僕は潤んだ瞳で近藤を見つめた。


近藤は恥らう僕と目が合うなり、口元を手で覆った。


「莉央、その表情マジでヤバイって…」


近藤はズボンのファスナーを下げて反り起った一物を取り出した。

僕は近藤のソレを見て恐怖した。
兄に犯され続けた日々を思い出してしまい自然と体が強張った。

近藤は僕の異変に気づいたようで優しく髪をなでると鼻先にキスをした。

「そんなに怖がるな。やさしく抱くから全てを俺に委ねろ。薬のせいで苦しいんだろ?俺が莉央の疼きを満たしてやる」


僕は無言で近藤を見た。


僕が…薬のせいで変になっているから近藤は同情で抱くのだろうか。

確かに薬のせいで身体が火照って仕方が無い。
身体の奥がウズウズして、中を掻き乱して欲しい気分に陥っている。

…でも、この疼きから開放してくれるなら誰でも良い…と、いう訳ではないんだ。

僕は近藤だから、こんな淫らな姿を見せている。


認めたく無いけど…僕は……



近藤一輝が好き



ムカつくし、失礼な奴だし、意地悪だけど、気づいたら僕は近藤の事が好きになっていた。

近藤になら身を捧げられる。

この身体の疼きや、胸の高鳴り、快感は薬のせいだけではない、相手が近藤だからよりいっそう僕の思考は溶けているのだ。


僕が近藤の事を好きだと認めよう。

しかし…、近藤はどうなんだろう。

僕の事をどう思っているのだろうか…、聞くのが怖い。

近藤が性欲の為だけに僕と繋がろうとしていたら、愛が無い性行為だとしたら、それはとても僕にとって悲しく切ない事だ。



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