Protect
いっき
「混ざるって・・・?だから何してんのって聞いてるの」
・・・え?
状況を見て判断できるだろう!?空気読んだら直ぐに分かるだろう?
レイプだよ、レイプッ!!
美しい僕が、この醜い男どもに陵辱されようとしているのッ!
助けろよ愚か者ッ!!
「あ・・・もしかして、レイプってやつ?」
もしかしなくてもソレです!
「ねぇ、莉央。助けて欲しかったりする?」
当然だッ!!
近藤の、その言葉に激しく首を振って頷く
「・・・そっか、じゃあ〜助ける」
そう言った近藤は軽く伸びをした。
「調子に乗るなよ!?いきなり来てヒーロー気取りか?」
デブの一人が立ち上がった。
「・・・まぁ、怪しい仮面を付けて集団でハァハァ言ってるお前等よりかは、俺の方がヒーローっぽくね?アンケート取ったら絶対俺の方が圧勝するっしょ〜」
アクビをしながら近藤はデブ男に答えた。
「ふざけやがって!一人対数人で勝てる気でいるのか?」
別の醜い男が拳を震わせながら近藤に叫ぶ
「中年のオッサンには負ける気がしないねぇ。何その腹、妊娠してるの?」
近藤が人をイライラさせる発言は、僕にだけでは無いようだ。
たぶん、その近藤の一言に仮面の男達全員がキレた
「僕等は学生だーーーーッ!!!!」
一斉に近藤に突進する男達。
近藤は軽く避けながら足をヒョイと出して、一人を転ばせた。
-ドッシーン!!
と、凄い音がした。
次に表情を変える事無く別の男の顎を殴って気絶させると、軽い身のこなしで回し蹴りをして違うデブを倒して、またパンチを繰り出す。
--アッ!という間に全員が床に倒れこみ白目を向いて気絶をしていた。
実に醜いその男達の顔に、僕も顔をゆがめた・・・目が腐る。
一刻も早く鏡を見て、目の保養をしたい
近藤は軽く手をパンパンと叩いた後、僕に近寄り乱暴に僕の咥内から布をとってくれた。
僕の唾液の染みたその布、オークションにかけたら高値で落札されるぞ!
心の中で思ったが、近藤は僕の唾液が染みた布を、汚いモノでも触るかの様に指先で摘んでポイッ!と後ろへ放り投げた。
少しプライドが傷付けられたが、僕は素直に助けてくれたお礼を言う事にした
「あ、ありがと・・・」
「あぁ」
近藤は短く返事をすると、床にグシャグシャになって落ちていた僕の学ランとYシャツを取って、僕に渡した。
無言で受け取ると、着衣する。
その間お互いが無言で、近藤は服を着る僕をただ黙って見ていた。
・・・気まずい。
何か話そう・・僕がそう思った時だった。
「何で、こんな所に一人で来たの?」
近藤からの質問
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