psychotic
2
そして、俺らは無事に同じ高校に入学して新しい友達もそれなりに出来たけど、やはり一番の親友は龍一で常に行動を共にしていた。
龍一の格好良さは年々増していき頻繁に女子から呼出されては告白されていたが、モテない俺を気遣ってか、あまり嬉しそうな顔をしなかったし、女子の話もしてくれなかった。
正直に言うと龍一の事が羨ましかった。
いや…妬ましかったのかもしれない。
龍一のくせに…‥
龍一の側にいるから俺はモテないんだ
見た目ばかり上等になって中身は俺がいないと不安で何も出来ない金魚の糞のくせに…
逆に周りからは俺が龍一の子分的存在に思われている事実も鬱陶しく思ってた。
ただ、そんな劣等感に塗れた自分が恥かしい存在だというのも意識もしていて……
こんな感情は良くない、劣等感や妬みは自分を下げるだけだ。
龍一は悪くない
知ってる
俺は汚い考えてを捨てたくて、前向きに考える努力を始める。
変なプライドは捨てる
子供の時とは違い今は人間的にも龍一の方が上だと認め、まずは対等に…自分が、俺が心の底から龍一を親友だと思える様になろう……そう決心した。
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