psychotic
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「ウッソー!マジでー!あの小池真理子さんが!?」
聞き手の女子がバカみたいにデカイ声でリアクションをとる
「何々?何の話!?小池真理子がどうしたって?」
周りにいた男子も興味を示したのか、話役の女子の席に生徒が集まりだした。
「実はぁ〜・・・」
「えぇ〜嘘ぉー!何があったんだろう」
「しかも噂によると、アノ子可愛い顔して淫乱だったらしいよ〜」
「えー!!ショックー!俺好きだったのに」
「俺も小池狙ってた!ヤリマンだったら一発頼んどきゃ良かった」
「ぎゃははは!最低〜、だったら今のデブ真理子に頼めば?」
皆好き勝手に話して大盛り上がり・・・俺は膝が震えていた。
凄く不愉快だ。
「あたし前々から好きじゃなかったのよね!可愛いからって調子に乗っちゃったー?」
・・やめろ
「俺昔、小池に告白した事あんだけどぉ〜、清楚面して淫女だったのかよ」
・・やめろ
「しかも精神異常者!まじウケる!」
・・やめろ
「私もブツブツデブり子見たぁ〜い!どこの病院?」
・・止めてくれ
「今度皆で待ち伏せして観察しちゃう〜!?」
-----バンッ!!!
俺は思いっきり机を叩き立ち上がった。
何だろう?と一瞬会話が止み連中が俺を見る
「止めろ・・・お前ら最低だな」
そして俺は不機嫌さを隠そうともせず机を蹴って教室を出ようと、扉に向かって歩く。
視線を浴びているのが解る。
扉を開け一歩足を廊下に踏み出した時
「どこ行くん?」
連中のバカ騒ぎには加わらず、机に足を乗せながらグラビア雑誌を読んでいた徳永淳が俺の元に歩み寄ってきた。
「・・・保健室」
俺が無愛想に答える
「ほな、俺も行く」
淳はニカッ!と笑うと後ろを振り向き
「もし先生来たら俺とマサーは保健室行った言うといてー!」
クラスメイトに向かって大声で言うと扉をしめた。
俺はお構い無しに廊下をグングン歩く。
淳は小走りで俺に追いつくと並んで歩く
「いやー!スッキリしたわ!マサー最高やね、本当アイツらサブイボ立つくらいキモかったなぁ」
「・・・・・・」
「俺もアイツらに言おう思っとったんやで?一足遅れただけや〜」
多分、淳の行っている事は本当だ。
淳は良い奴だと俺は知ってる。一年の時も同じクラスで昔から困った事が有ったら誰に対しても優しく明るく振舞う男。
龍一と並ぶくらい女子から人気が有り、裏表の無い正確だからか淳の場合、男友達も多い。
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